学習トップ理由で解く 生理学第3章 ▸ C. 呼吸運動とその調節 / Q0263

理由で解く 生理学

Q0263 呼吸

出典:あマ指 第23回(2015) 問題29
問題
呼吸促進が起こるのはどれか。
選択肢
1 大動脈小体の興奮
2 動脈血酸素分圧の上昇
3 肺伸展受容器の興奮
4 脳脊髄液水素イオン濃度の低下
解答
正解1(大動脈小体の興奮)
解説
✓ 1. 正しい
大動脈小体の興奮
大動脈小体は末梢性化学受容器であり、動脈血のO2分圧低下・CO2分圧上昇・pH低下に反応する。→ その情報は迷走神経を介して延髄の呼吸中枢に伝えられ、呼吸運動が促進される。→ 頸動脈小体も同様に末梢性化学受容器として呼吸促進に働く。
✗ 2. 誤り
動脈血酸素分圧の上昇
動脈血O2分圧の上昇は酸素供給が十分であることを示す。→ 末梢性化学受容器への刺激が弱まるため、呼吸は抑制方向に働く。
✗ 3. 誤り
肺伸展受容器の興奮
肺伸展受容器の興奮はヘーリング-ブロイエル反射(肺迷走神経反射)を引き起こす。→ 迷走神経を介して吸息中枢が抑制され、吸息から呼息への切り換えが促進されるため、呼吸促進とは異なる。
✗ 4. 誤り
脳脊髄液水素イオン濃度の低下
脳脊髄液のH+濃度低下はアルカリ側への変化を意味する。→ 延髄の中枢性化学受容器への刺激が弱まり、呼吸は抑制される。
ポイント
  • 末梢性化学受容器(大動脈小体・頸動脈小体)は O2分圧低下、CO2分圧上昇、pH低下のいずれでも興奮し、呼吸を促進する
  • 覚え方のコツ: 「O2低下・CO2上昇・pH低下」は全て「体にとって危険な方向」→ 危険を察知して呼吸を促進すると連想する
  • 関連知識: 頸動脈小体の求心路は舌咽神経、大動脈小体の求心路は迷走神経である
  • よくある間違い: 肺伸展受容器の興奮を「呼吸促進」と混同しやすいが、実際は吸息を抑制するヘーリング-ブロイエル反射である
解説画像
あマ指 第23回(2015) 問題29|呼吸促進が起こるのはどれか。 解説図
あマ指 第23回(2015) 問題29|呼吸促進が起こるのはどれか。
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