学習トップ理由で解く 生理学第10章 ▸ N. 自律神経系 / Q0738

理由で解く 生理学

Q0738 神経

出典:あマ指 第23回(2015) 問題33
問題
交感神経のβ作用でないのはどれか。
選択肢
1 血管収縮
2 心拍数増加
3 心収縮力増大
4 気管支拡張
解答
正解1(血管収縮)
解説
✓ 1. 正しい
血管収縮
血管収縮はα1受容体の刺激による作用であり、β受容体の作用ではない。α1受容体は血管平滑筋に広く分布し、ノルアドレナリンが結合すると血管が収縮する。一方、β2受容体は骨格筋の血管に分布し、これが刺激されると血管は拡張する。したがって血管に対するβ作用は「拡張」であり「収縮」ではない。
✗ 2. 誤り
心拍数増加
心拍数増加(陽性変時作用)はβ1受容体の刺激による典型的なβ作用である。
✗ 3. 誤り
心収縮力増大
心収縮力増大(陽性変力作用)もβ1受容体の刺激によるβ作用である。
✗ 4. 誤り
気管支拡張
気管支拡張(気管支平滑筋の弛緩)はβ2受容体の刺激による典型的なβ作用である。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「β1=心臓(いちばん大事な心臓を1番)」「β2=気管支と骨格筋血管(に番目に大事な呼吸と筋肉)」「α=血管収縮」と整理する。
  • 関連知識: β遮断薬は心臓のβ1受容体を遮断して心拍数と収縮力を低下させるため、高血圧・狭心症・不整脈に用いられる。β2刺激薬は気管支喘息の治療薬。α遮断薬は血管拡張により降圧作用を示す。
  • よくある間違い: 血管収縮をβ作用と混同すること。血管に対する交感神経の作用はα1(収縮)とβ2(拡張)が拮抗的に働く。
  • 教科書では「h.自律神経系の神経伝達物質と受容体」の範囲に該当する。
比較表
受容体 主な作用 臨床応用
α1 血管収縮、散瞳 α遮断薬→降圧
β1 心拍数増加、心収縮力増大 β遮断薬→抗高血圧・抗不整脈
β2 気管支拡張、骨格筋血管拡張 β2刺激薬→気管支喘息治療
解説画像
あマ指 第23回(2015) 問題33|交感神経のβ作用でないのはどれか。 解説図
あマ指 第23回(2015) 問題33|交感神経のβ作用でないのはどれか。
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