学習トップ理由で解く 生理学第2章 ▸ G. 血液循環 / Q0191

理由で解く 生理学

Q0191 循環

出典:あマ指 第23回(2015) 問題31
問題
有効ろ過圧を決定する血漿成分はどれか。
選択肢
1 アルブミン
2 アンモニア
3 グルコース
4 水素イオン
解答
正解1(アルブミン)
解説
✓ 1. 正しい
アルブミン
アルブミンは血漿膠質浸透圧の約70%を担う主要成分である。→ 膠質浸透圧は毛細血管壁を通過できない高分子タンパク質によって生じ、有効ろ過圧を決定する。→ 有効ろ過圧=毛細血管圧−(膠質浸透圧+間質液圧)であり、アルブミン濃度が低下すると膠質浸透圧が低下し、ろ過が増加して浮腫が生じる。
✗ 2. 誤り
アンモニア
アンモニアは低分子物質であり毛細血管壁を自由に通過する。→ 膠質浸透圧には寄与しない。
✗ 3. 誤り
グルコース
グルコースは低分子物質であり毛細血管壁を自由に通過する。→ 膠質浸透圧には寄与しない。
✗ 4. 誤り
水素イオン
水素イオンは非常に小さなイオンであり毛細血管壁を自由に通過する。→ 膠質浸透圧には寄与しない。
ポイント
  • 有効ろ過圧を決定するのは血漿膠質浸透圧であり、その主役はアルブミン(血漿タンパクの約60%、膠質浸透圧への寄与は約70%)である。
  • 覚え方のコツ: 「ア(アルブミン)は膠(膠質浸透圧)のア(圧)」と連想する。毛細血管壁を通れない大分子だけが浸透圧を作る。
  • 関連知識: 動脈側では毛細血管圧(約35mmHg)が膠質浸透圧(約25mmHg)を上回り水分が間質へ押し出され、静脈側では逆に吸収される。
  • よくある間違い: グルコースや電解質も浸透圧に寄与するが、これらは毛細血管壁を自由に通過するため膠質浸透圧(=有効ろ過圧を決める浸透圧)には関与しない。
比較表
部位 毛細血管圧 膠質浸透圧 正味の力
動脈側 約35 mmHg 約25 mmHg +10 mmHg(ろ過)
静脈側 約15 mmHg 約25 mmHg -10 mmHg(吸収)
解説画像
あマ指 第23回(2015) 問題31|有効ろ過圧を決定する血漿成分はどれか。 解説図
あマ指 第23回(2015) 問題31|有効ろ過圧を決定する血漿成分はどれか。
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