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理由で解く 作業療法士

QO61P045 作業療法治療学

出典:第61回作業療法士国家試験(2026)午後 問45
問題
回復期前期のうつ病患者の作業療法で最も適切なのはどれか。
選択肢
1 元気を出すように励ます。
2 こまめに休憩をとるよう促す。
3 退院後の生活を考えるよう勧める。
4 他患者と積極的に交流するよう促す。
5 経験のある作業種目を行うよう勧める。
解答
正解2(こまめに休憩をとるよう促す。)
解説

回復期前期はまだ易疲労性が強く、意欲の空回りで無理をしやすいため、こまめな休憩を促し疲労をためない配慮が最も適切である。

うつ病の回復期前期は、抑うつの底を脱して活動性がやや戻り始める一方、心身のエネルギーは十分でなく易疲労性が残る時期である。意欲だけが先行して過活動になり疲労困憊から症状が揺り戻すことがあるため、活動と休息のバランスをとり、こまめに休憩をとるよう促すことが重要である。この時期の励ましは負担・自責感を強め、大きな決断(退院後の生活設計)や無理な対人交流は負荷が大きく、いずれも急性期〜回復期前期には不適切である。作業は成功体験の得やすい負担の軽いものから段階づける。

✗ 1. 誤り
元気を出すように励ます。
叱咤激励は自責感・負担を強め、うつ病では原則禁忌
✓ 2. 正しい
こまめに休憩をとるよう促す。
易疲労性が残る回復期前期に活動と休息の調整を図る適切な対応
✗ 3. 誤り
退院後の生活を考えるよう勧める。
重大な決断は判断力・意欲が十分回復してからで、この時期は負担が大きい
✗ 4. 誤り
他患者と積極的に交流するよう促す。
無理な対人交流は疲労と負担を増やし、時期尚早
✗ 5. 誤り
経験のある作業種目を行うよう勧める。
安心感はあるが完璧主義から負荷過剰になりやすく、疲労管理を優先すべき時期
ポイント
  • 回復期前期=易疲労性が残り過活動に注意
  • こまめな休憩で活動と休息のバランスをとる
  • 励まし・重大な決断・無理な交流は避ける
比較表
うつ病 病期別の作業療法の要点
病期対応の要点
急性期休養優先、刺激を避ける、励まさない
回復期前期易疲労性に配慮しこまめに休憩、軽負荷の作業
回復期後期生活範囲を段階的に拡大、退院後の準備を検討
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