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理由で解く 作業療法士

QO61P021 作業療法治療学

出典:第61回作業療法士国家試験(2026)午後 問21
問題
脳卒中患者の急性期の作業療法で正しいのはどれか。
選択肢
1 生活歴の情報収集は不要である。
2 点滴が抜去されてから開始する。
3 早期離床で廃用症候群を予防する。
4 ベッド上のADL訓練は禁忌である。
5 弛緩性麻痺では関節可動域訓練は不要である。
解答
正解3(早期離床で廃用症候群を予防する。)
解説

脳卒中急性期は全身管理下でリスクを見ながら早期離床・早期リハを行い、廃用症候群を予防することが最重要である。

脳卒中急性期のリハは、バイタルや神経症状の増悪がないことを確認しながら可能な限り早期に開始する。長期臥床は関節拘縮・筋萎縮・褥瘡・沈下性肺炎・起立性低血圧・深部静脈血栓症といった廃用症候群を招くため、早期離床・座位耐性の獲得が予後改善の鍵となる。点滴やモニターは離床の絶対的禁忌ではなく、管理下でベッドサイドから介入を進める。生活歴・生活環境の情報収集は目標設定に不可欠で、弛緩性麻痺では拘縮予防のためむしろ関節可動域訓練が必要である。

✗ 1. 誤り
生活歴の情報収集は不要である。
発症前の役割・生活様式は目標設定と退院支援に必須で、急性期から収集する
✗ 2. 誤り
点滴が抜去されてから開始する。
点滴やモニター管理下でも全身状態が安定していれば早期にベッドサイドから開始する
✓ 3. 正しい
早期離床で廃用症候群を予防する。
長期臥床による拘縮・筋萎縮・肺炎・DVT等を防ぐため早期離床が原則
✗ 4. 誤り
ベッド上のADL訓練は禁忌である。
離床が困難な時期はベッド上での更衣・整容など可能なADL訓練から開始する
✗ 5. 誤り
弛緩性麻痺では関節可動域訓練は不要である。
弛緩性麻痺こそ拘縮予防のため他動的ROM訓練が必要
ポイント
  • 脳卒中急性期=全身管理下で早期離床・早期リハ
  • 長期臥床は廃用症候群(拘縮・肺炎・DVT・褥瘡)を招く
  • 弛緩性麻痺でも拘縮予防にROM訓練は必要
比較表
脳卒中急性期リハの原則と廃用症候群
項目内容
開始時期全身状態安定後、可能な限り早期
主目的廃用症候群の予防・早期離床
廃用症候群関節拘縮・筋萎縮・褥瘡・肺炎・DVT・起立性低血圧
弛緩性麻痺拘縮予防のROM訓練が必要
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