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理由で解く 作業療法士

QO60A038 作業療法治療学

出典:第60回作業療法士国家試験(2025)午前 問38
問題
脳卒中治療ガイドライン2021のリハビリテーションで推奨グレードが最も高いのはどれか。
選択肢
1 運動障害に対する薬物療法
2 半側空間無視に対する鏡像を用いた訓練
3 中枢性疼痛に対する反復性経頭蓋磁気刺激
4 摂食嚥下障害に対するバルーンカテーテル訓練
5 軽度から中等度の上肢麻痺に対する麻痺側上肢を強制使用させる訓練
解答
正解5(軽度から中等度の上肢麻痺に対する麻痺側上肢を強制使用させる訓練)
解説

軽度〜中等度の上肢麻痺に対するCI療法(constraint-induced movement therapy)はエビデンスが確立し、最も推奨度が高い。

脳卒中治療ガイドライン2021では、運動麻痺回復のためのリハとして課題指向型訓練やCI療法が高い推奨で位置づけられる。CI療法は健側上肢を拘束し麻痺側上肢の集中使用を促す治療で、軽度〜中等度の上肢麻痺で運動機能・使用頻度の改善に関する良質なエビデンス(複数のRCT)があり、選択肢中で最も推奨グレードが高い。他の選択肢(運動障害への薬物療法、半側空間無視への鏡像訓練、中枢性疼痛へのrTMS、嚥下障害へのバルーン訓練)は一定の位置づけはあるものの、エビデンスの強さ・推奨度はCI療法に及ばない。

✗ 1. 誤り
運動障害に対する薬物療法
運動麻痺そのものへの薬物療法は確立したエビデンスに乏しく推奨度は高くない
✗ 2. 誤り
半側空間無視に対する鏡像を用いた訓練
無視への各種訓練は行われるが、推奨度はCI療法ほど高くない
✗ 3. 誤り
中枢性疼痛に対する反復性経頭蓋磁気刺激
rTMSは選択肢の一つだが確立度・推奨度は限定的
✗ 4. 誤り
摂食嚥下障害に対するバルーンカテーテル訓練
食道入口部開大不全などに用いるが、対象限定的で推奨度は最上位ではない
✓ 5. 正しい
軽度から中等度の上肢麻痺に対する麻痺側上肢を強制使用させる訓練
軽度から中等度の上肢麻痺に対する麻痺側上肢を強制使用させる訓練:CI療法で、良質なエビデンスがあり最も推奨度が高い
ポイント
  • CI療法=健側拘束+麻痺側の集中使用、軽度〜中等度上肢麻痺が適応
  • 課題指向型・反復練習が運動回復の基本
  • エビデンスの強さが推奨グレードを決める
比較表
脳卒中上肢リハの主な手法
手法概要
CI療法健側拘束+麻痺側集中使用(軽〜中等度)
課題指向型訓練目的動作の反復練習
ロボット/電気刺激重度麻痺の補助的手段
ミラーセラピー鏡像で麻痺側の運動イメージを賦活
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