学習トップ理由で解く 作業療法士第10章 ▸ 一般 / QO59P027

理由で解く 作業療法士

QO59P027 基礎作業療法学

出典:第59回作業療法士国家試験(2024)午後 問27
問題
呼吸機能で正しいのはどれか。
選択肢
1 横隔膜の支配髄節は第3頸髄節である。
2 安静時の吸気は斜角筋の収縮が作用する。
3 安静時の呼気は腹直筋の弛緩が作用する。
4 副交感神経が優位になると分泌物が増加する。
5 呼吸補助筋の麻痺により閉塞性換気障害が生じる。
解答
正解4(副交感神経が優位になると分泌物が増加する。)
解説

副交感神経(迷走神経)優位では気道分泌が増加し気管支は収縮する。横隔膜はC3〜5(横隔神経、主にC4)支配、安静吸気は横隔膜主体、安静呼気は肺・胸郭の弾性による受動的過程である。

気道は自律神経支配を受け、副交感神経(迷走神経)が優位になるとアセチルコリンを介して気管支平滑筋が収縮し、気道分泌(粘液)が増加する。逆に交感神経優位では気管支拡張・分泌抑制となる。横隔膜は横隔神経(C3〜C5、主にC4)支配で『第3頸髄のみ』は不正確。安静時の吸気は横隔膜と外肋間筋が主体で、斜角筋は努力吸気時に働く補助筋。安静呼気は横隔膜が弛緩し肺・胸郭の弾性で受動的に行われ、腹直筋の弛緩によるものではない(腹直筋は努力呼気で収縮)。呼吸補助筋・呼吸筋の麻痺では肺が十分に拡張できず拘束性(拘束性換気障害)を生じ、閉塞性ではない。

✗ 1. 誤り
横隔膜の支配髄節は第3頸髄節である。
横隔神経はC3〜C5(主にC4)由来。第3頸髄のみは不正確
✗ 2. 誤り
安静時の吸気は斜角筋の収縮が作用する。
安静吸気は横隔膜・外肋間筋が主体。斜角筋は努力吸気の補助筋
✗ 3. 誤り
安静時の呼気は腹直筋の弛緩が作用する。
安静呼気は肺・胸郭の弾性による受動的過程。腹直筋は努力呼気で収縮
✓ 4. 正しい
副交感神経が優位になると分泌物が増加する。
迷走神経優位で気管支収縮・気道分泌増加が起こる
✗ 5. 誤り
呼吸補助筋の麻痺により閉塞性換気障害が生じる。
呼吸筋麻痺は肺拡張を妨げ拘束性換気障害を生じる
ポイント
  • 副交感優位=気管支収縮・分泌増加、交感優位=拡張・分泌抑制
  • 横隔膜=横隔神経C3〜5(主にC4)
  • 安静吸気は横隔膜主体、安静呼気は弾性による受動的過程
  • 呼吸筋麻痺→拘束性換気障害
比較表
呼吸運動に働く筋
安静時努力時
吸気横隔膜・外肋間筋+斜角筋・胸鎖乳突筋
呼気受動的(弾性)+腹直筋・内肋間筋
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 作業療法士
App Store入手