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理由で解く 作業療法士

QO59A045 作業療法治療学

出典:第59回作業療法士国家試験(2024)午前 問45
問題
回復期前期(亜急性期が終わり現実感が少し回復し始めた段階)の統合失調症患者に対する作業療法の目的で最も適切なのはどれか。
選択肢
1 休息の援助
2 現実への移行準備
3 社会生活リズムの習得
4 身体感覚の回復
5 対人交流技能の改善・習得
解答
正解4(身体感覚の回復)
解説

統合失調症の病期別OT目標は、急性期=休息援助、回復期前期=身体感覚・心身の活動性回復、回復期後期=現実移行・対人交流、維持期=社会生活リズム習得。

統合失調症の作業療法は病期に応じて目標を段階的に設定する。急性期は精神症状が活発で消耗も強いため、まず休息と睡眠の確保・保護的援助を優先する。亜急性期を経て現実感が戻り始める回復期前期では、まだ疲れやすく集中も続きにくいため、軽い身体活動や感覚刺激を通じて低下した身体感覚・心身の活動性を回復させ、生活リズムの土台を作ることが目的となる。したがって選択肢4「身体感覚の回復」が最も適切である。より回復が進む回復期後期では現実生活への移行準備や対人交流技能の改善を、社会復帰・維持期では社会生活リズムの習得や役割の獲得を目指す。段階を飛ばして高い負荷の課題を課すと再燃や疲弊を招くため、病期に見合った負荷設定が重要である。

✗ 1. 誤り
休息の援助
急性期の目標
✗ 2. 誤り
現実への移行準備
回復期後期の目標
✗ 3. 誤り
社会生活リズムの習得
社会復帰・維持期の目標
✓ 4. 正しい
身体感覚の回復
回復期前期の目標として最適
✗ 5. 誤り
対人交流技能の改善・習得
回復期後期の目標
ポイント
  • 急性期=休息援助
  • 回復期前期=身体感覚・活動性の回復
  • 回復期後期=現実移行・対人交流
  • 維持期=社会生活リズムの習得
比較表
統合失調症の病期別OT目標
病期主な目標
急性期休息の援助・保護
回復期前期身体感覚・心身の活動性の回復
回復期後期現実への移行準備・対人交流技能
維持・社会復帰期社会生活リズムの習得・役割獲得
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