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理由で解く 作業療法士

QO58P044 基礎作業療法学

出典:第58回作業療法士国家試験(2023)午後 問44
問題
疾患と治療の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
選択肢
1 肝性脳症 ― 芳香族アミノ酸
2 神経梅毒 ― ステロイド
3 尿毒症性脳症 ― 人工透析
4 ペラグラ ― ニコチン酸
5 ヘルペス脳炎 ― ペニシリン
解答
正解3(尿毒症性脳症 ― 人工透析)、4(ペラグラ ― ニコチン酸)
解説

尿毒症性脳症は透析で尿毒素を除去、ペラグラはナイアシン(ニコチン酸)欠乏なので補充で治療。肝性脳症は分岐鎖アミノ酸、神経梅毒はペニシリン、ヘルペス脳炎はアシクロビル。

尿毒症性脳症は腎不全による尿毒素・電解質異常が原因で、人工透析による尿毒素除去が根本治療となり組合せは正しい。ペラグラはナイアシン(ニコチン酸/ビタミンB3)欠乏症で、皮膚炎・下痢・認知症を三徴とし、ニコチン酸補充が治療であり正しい。誤りの選択肢を整理すると、肝性脳症では芳香族アミノ酸が増加し分岐鎖アミノ酸が低下するため治療は分岐鎖アミノ酸(BCAA)補充で、芳香族アミノ酸は病態を悪化させる。神経梅毒の治療はペニシリンでありステロイドではない。ヘルペス脳炎(単純ヘルペスウイルス)の治療は抗ウイルス薬アシクロビルで、ペニシリンは無効。ペニシリンが正解となるのは神経梅毒であり、選択肢では疾患と治療がすれ違って配置されている点に注意する。

✗ 1. 誤り
肝性脳症 ― 芳香族アミノ酸
治療は分岐鎖アミノ酸(BCAA)。芳香族アミノ酸は偽性神経伝達物質を増やし増悪させる
✗ 2. 誤り
神経梅毒 ― ステロイド
治療はペニシリン(ペニシリンG大量投与)。ステロイドは主治療でない
✓ 3. 正しい
尿毒症性脳症 ― 人工透析
透析で尿毒素・過剰電解質を除去し脳症を改善
✓ 4. 正しい
ペラグラ ― ニコチン酸
ナイアシン欠乏症でありニコチン酸補充が治療
✗ 5. 誤り
ヘルペス脳炎 ― ペニシリン
治療は抗ウイルス薬アシクロビル。ペニシリンは無効
ポイント
  • 尿毒症性脳症=透析
  • ペラグラ=ナイアシン(ニコチン酸)欠乏→補充
  • 肝性脳症=分岐鎖アミノ酸(BCAA)
  • 神経梅毒=ペニシリン、ヘルペス脳炎=アシクロビル
比較表
脳症・脳炎と治療
疾患病態治療
肝性脳症アンモニア・芳香族アミノ酸増加分岐鎖アミノ酸・ラクツロース
尿毒症性脳症腎不全・尿毒素蓄積人工透析
ペラグラナイアシン欠乏ニコチン酸補充
神経梅毒梅毒トレポネーマペニシリン
ヘルペス脳炎単純ヘルペスウイルスアシクロビル
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