学習トップ理由で解く 作業療法士第12章 ▸ 一般 / QO57A036

理由で解く 作業療法士

QO57A036 作業療法治療学

出典:第57回作業療法士国家試験(2022)午前 問36
問題
全般性注意障害のある左片麻痺患者に対する動作指導について正しいのはどれか。
選択肢
1 複数の方法を指導する。
2 一連の動作を一度に指導する。
3 外乱が少ない環境から開始する。
4 動作の誤りは口頭指示のみで修正する。
5 動作の誤りは何度も繰り返し修正する。
解答
正解3(外乱が少ない環境から開始する。)
解説

注意障害では刺激を減らした静かな環境で、方法を1つに統一し、動作を段階的に、誤りを起こさせない(誤りなし学習)ことが原則。

全般性注意障害では注意の容量・持続・選択・分配が低下しており、外乱刺激が多いと課題に集中できない。したがって外乱(騒音・視覚刺激・他者)の少ない静かな環境から開始し、徐々に難易度・刺激量を上げるのが原則である。指導方法は1つに絞り、動作は段階的に分割して提示する。誤りは記憶に残りやすく誤学習を招くため、誤りなし学習(errorless learning)の考え方で、口頭指示のみでなく徒手誘導など多感覚的な手がかりを用いて誤りを起こさせないよう導く。

✗ 1. 誤り
複数の方法を指導する。
混乱を招くため方法は1つに統一する
✗ 2. 誤り
一連の動作を一度に指導する。
情報過多となる。動作は分割し段階的に
✓ 3. 正しい
外乱が少ない環境から開始する。
刺激を減らし集中できる環境から始めるのが正しい
✗ 4. 誤り
動作の誤りは口頭指示のみで修正する。
口頭のみでは伝わりにくい。徒手誘導など多感覚的手がかりを併用
✗ 5. 誤り
動作の誤りは何度も繰り返し修正する。
誤りが学習・定着してしまう。誤りなし学習で誤りを起こさせない
ポイント
  • 外乱の少ない静かな環境から開始
  • 方法は1つに統一・動作は段階的に分割
  • 誤りなし学習(errorless learning)で誤りを防ぐ
  • 多感覚的な手がかりを活用
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