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理由で解く 作業療法士

QO56P034 作業療法治療学

出典:第56回作業療法士国家試験(2021)午後 問34
問題
病態と治療法の組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 半側空間無視 ― 遮断除去法
2 遂行機能障害 ― 自己教示法
3 注意障害 ― 間隔伸張法
4 記憶障害 ― 視覚走査法
5 失語症 ― PQRST法
解答
正解2(遂行機能障害 ― 自己教示法)
解説

遂行機能障害には自己教示法(自らに手順を言語化して行動を制御)が用いられる。各技法が対象とする障害を正しく結び付ける。

高次脳機能障害のリハビリでは、障害の種類ごとに確立した訓練技法がある。遂行機能障害(計画・段取り・自己制御の障害)には、行動の各段階を自分に言い聞かせて遂行を制御する『自己教示法(self-instruction)』が有効である。他の選択肢は病態と技法の対応が入れ替わっており、視覚走査法は半側空間無視、間隔伸張法・PQRST法は記憶障害に用いる技法である。

✗ 1. 誤り
半側空間無視 ― 遮断除去法
半側空間無視には無視側へ注意を向ける視覚走査法(visual scanning)が代表的。遮断除去法は対応しない
✓ 2. 正しい
遂行機能障害 ― 自己教示法
手順を自ら言語化して行動を段階的に制御する自己教示法が適合
✗ 3. 誤り
注意障害 ― 間隔伸張法
注意障害にはAPT(attention process training)等を用いる。間隔伸張法は記憶障害の技法
✗ 4. 誤り
記憶障害 ― 視覚走査法
記憶障害には間隔伸張法やPQRST法など。視覚走査法は半側空間無視の技法
✗ 5. 誤り
失語症 ― PQRST法
PQRST法は文章記銘のための記憶障害の技法。失語症にはメロディックイントネーション療法等を用いる
ポイント
  • 遂行機能障害=自己教示法
  • 半側空間無視=視覚走査法/記憶障害=間隔伸張法・PQRST法/注意障害=APT
比較表
高次脳機能障害と代表的訓練技法
病態代表的な治療・訓練法
遂行機能障害自己教示法・問題解決訓練
半側空間無視視覚走査法・プリズム順応
記憶障害間隔伸張法・PQRST法・外的補助手段
注意障害APT(attention process training)
失語症メロディックイントネーション療法など
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