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理由で解く 作業療法士

QO56A047 作業療法治療学

出典:第56回作業療法士国家試験(2021)午前 問47
問題
入院患者のせん妄発症を予防するための取り組みとして適切なのはどれか。2つ選べ。
選択肢
1 処方内容を確認する。
2 家族との面会は謝絶する。
3 病室移動の頻度を増やす。
4 多職種で関わるのを避ける。
5 本人が見える位置に時計を置く。
解答
正解1(処方内容を確認する。)、5(本人が見える位置に時計を置く。)
解説

せん妄予防は誘発因子の除去が基本。抗コリン薬などせん妄惹起薬の処方確認と、時計・カレンダーによる見当識支援が有効。

せん妄は身体疾患・薬剤・環境などの直接因子と誘発因子が重なって生じる意識障害で、予防は誘発因子を減らすことが中心となる。ベンゾジアゼピン系や抗コリン作用のある薬剤はせん妄を惹起・悪化させるため、処方内容を確認し不要・危険な薬剤を減らすことが重要である。また、時計やカレンダーを本人の見える位置に置いて日時・場所の見当識を保つ環境調整は、非薬物的予防の代表的介入である。家族の面会は安心と見当識維持に有効で謝絶は逆効果、頻回の病室移動は環境変化により見当識を乱し、多職種の関わりを避けるのは早期発見・多面的ケアの機会を失うため、いずれも予防に反する。よって適切なのは処方内容の確認と時計の設置である。

✓ 1. 正しい
処方内容を確認する。
せん妄惹起薬(抗コリン薬・ベンゾジアゼピン系等)の見直しは有効な予防
✗ 2. 誤り
家族との面会は謝絶する。
面会は安心・見当識維持に有効で、謝絶はむしろ誘発因子
✗ 3. 誤り
病室移動の頻度を増やす。
環境変化は見当識を乱しせん妄を誘発する
✗ 4. 誤り
多職種で関わるのを避ける。
多職種連携は早期発見・多面的予防に不可欠で避けるのは不適
✓ 5. 正しい
本人が見える位置に時計を置く。
時計・カレンダーで見当識を支援する非薬物的予防の基本
ポイント
  • 予防の基本は誘発因子の除去
  • せん妄惹起薬(抗コリン薬・BZ系)の処方確認
  • 時計・カレンダーで見当識支援、環境の急変・頻回移動を避ける
比較表
せん妄予防の可否
対応予防的か
処方内容の確認適切(惹起薬の見直し)
時計を置く適切(見当識支援)
面会謝絶不適切(不安・見当識低下)
頻回の病室移動不適切(環境変化)
多職種を避ける不適切(早期発見の機会喪失)
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