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理由で解く 作業療法士

QO56A046 作業療法治療学

出典:第56回作業療法士国家試験(2021)午前 問46
問題
注意欠如・多動性障害について正しいのはどれか。
選択肢
1 女性に多い。
2 低出生体重児の多くで発症する。
3 感情における衝動性の高さは改善しやすい。
4 約9割の患者は成人期早期までに寛解する。
5 青年期以降は運動性多動の症状は目立たなくなる。
解答
正解5(青年期以降は運動性多動の症状は目立たなくなる。)
解説

ADHDでは加齢とともに運動性の多動は目立たなくなる(内的な落ち着かなさに変化)が、不注意や衝動性は残存しやすい。男児に多い。

注意欠如・多動性障害(ADHD)は不注意・多動性・衝動性を主症状とし、有病率は男児に高い。発達に伴い、走り回る・じっとしていられないといった外に現れる運動性の多動は青年期以降に軽減し、代わりに内的な落ち着かなさとして自覚されることが多い。一方、不注意や感情面の衝動性は成人期まで残存しやすく、必ずしも改善しやすいとはいえない。多くが成人までに完全寛解するわけではなく、症状や機能障害が続く例は少なくない。低出生体重は危険因子の一つとされるが「多くで発症する」とはいえない。したがって正しいのは、青年期以降に運動性多動が目立たなくなる点である。

✗ 1. 誤り
女性に多い。
ADHDは一般に男児(男性)に多いとされる
✗ 2. 誤り
低出生体重児の多くで発症する。
低出生体重は危険因子の一つだが『多くで発症』とはいえない
✗ 3. 誤り
感情における衝動性の高さは改善しやすい。
衝動性は成人期まで残存しやすく改善しやすいとはいえない
✗ 4. 誤り
約9割の患者は成人期早期までに寛解する。
多くで症状・機能障害が持続し、そのように断定できない
✓ 5. 正しい
青年期以降は運動性多動の症状は目立たなくなる。
外的多動は加齢で軽減し内的な落ち着かなさへ変化
ポイント
  • 運動性多動は青年期以降に軽減(内的落ち着かなさへ)
  • 不注意・衝動性は成人期まで残存しやすい
  • 男児に多い/低出生体重は危険因子だが必発ではない
比較表
ADHD症状の発達的変化
症状経過
運動性多動青年期以降に目立たなくなる
不注意成人期まで残存しやすい
衝動性成人期まで残存しやすい
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