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理由で解く 作業療法士

QO55A034 作業療法治療学

出典:第55回作業療法士国家試験(2020)午前 問34
問題
左半側空間無視に対する作業療法で適切なのはどれか。
選択肢
1 間隔伸張法
2 自己教示法
3 視覚イメージ法
4 プリズム適応療法
5 右後頸部振動刺激
解答
正解4(プリズム適応療法)
解説

プリズム適応療法は左半側空間無視に有効性が示された代表的治療法。右半球損傷による左方向への注意障害を、視空間の再調整で改善させる。

左半側空間無視は右大脳半球損傷で生じ、左空間への注意が向きにくくなる。プリズム眼鏡で視野を右方へ偏位させた状態でポインティング等を反復すると、感覚運動系の適応が起こり、眼鏡除去後に注意が左方へ改善する(プリズム適応療法)。頸部筋への振動刺激は、無視側である左後頸部に加えると効果があるとされ、右への刺激は適切でない。他は記憶・遂行機能訓練など無視の主治療ではない。

✗ 1. 誤り
間隔伸張法
間隔伸張法(spaced retrieval):記憶障害に対する反復想起訓練で、半側空間無視の治療ではない
✗ 2. 誤り
自己教示法
自分に言語で手順を教示し行動を制御する遂行機能・注意訓練で、無視の主治療ではない
✗ 3. 誤り
視覚イメージ法
イメージ想起を用いる記憶方略で、半側空間無視の標準治療ではない
✓ 4. 正しい
プリズム適応療法
視空間を再調整し左方への注意を改善する、無視に有効な代表的治療
✗ 5. 誤り
右後頸部振動刺激
頸部筋振動刺激は無視側の左後頸部に行うと有効。右側は適切でない
ポイント
  • 左半側空間無視=右半球損傷
  • プリズム適応療法が有効
  • 頸部振動刺激は無視側(左)に行う
  • 間隔伸張法は記憶障害の訓練
比較表
認知リハの技法と主な適応
技法主な対象
プリズム適応療法半側空間無視
間隔伸張法記憶障害
自己教示法遂行機能・注意障害
視覚イメージ法記憶障害
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