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理由で解く 作業療法士

QO55A033 作業療法治療学

出典:第55回作業療法士国家試験(2020)午前 問33
問題
熱傷のリハビリテーションで正しいのはどれか。
選択肢
1 持続伸長運動が基本である。
2 熱傷瘢痕部の圧迫は避ける。
3 熱傷による拘縮予防には装具は使用しない。
4 慢性期のパラフィン浴は60°Cくらいがよい。
5 会陰部熱傷の急性期では下肢外旋肢位のポジショニングを行う。
解答
正解1(持続伸長運動が基本である。)
解説

熱傷では瘢痕拘縮を防ぐため、持続的なストレッチ(伸長)・圧迫療法・装具・抗拘縮肢位でのポジショニングが治療の基本となる。

熱傷後は創治癒過程で瘢痕が収縮し、関節拘縮をきたしやすい。これを防ぐため、瘢痕組織に対して低負荷で持続的な伸長運動を行うことが基本で、肥厚性瘢痕には圧迫療法(圧迫衣・シリコンなど)、拘縮予防には装具(スプリント)や抗拘縮肢位のポジショニングを併用する。温熱療法は瘢痕・知覚障害部位への熱傷再受傷を避けるため温度管理が重要である。

✓ 1. 正しい
持続伸長運動が基本である。
瘢痕の収縮に抗して低負荷・持続的に伸張するのが拘縮予防の基本
✗ 2. 誤り
熱傷瘢痕部の圧迫は避ける。
肥厚性瘢痕予防にはむしろ圧迫療法(圧迫衣など)を行う。避けるは誤
✗ 3. 誤り
熱傷による拘縮予防には装具は使用しない。
拘縮予防に抗拘縮肢位を保持するスプリント(装具)を積極的に用いる
✗ 4. 誤り
慢性期のパラフィン浴は60°Cくらいがよい。
60°Cは高温で熱傷再受傷の危険。パラフィン浴は概ね50°C前後で行う
✗ 5. 誤り
会陰部熱傷の急性期では下肢外旋肢位のポジショニングを行う。
会陰部・股関節周囲の拘縮予防には股関節外転位でのポジショニングを行う。外旋肢位は不適切
ポイント
  • 熱傷リハの基本=持続的伸張
  • 肥厚性瘢痕には圧迫療法
  • 拘縮予防に装具・抗拘縮肢位
  • 股関節周囲熱傷は外転位ポジショニング
比較表
熱傷後拘縮予防の代表アプローチ
手段目的
持続伸長運動瘢痕収縮に抗し関節可動域維持
圧迫療法肥厚性瘢痕の抑制
装具(スプリント)抗拘縮肢位の保持
ポジショニング拘縮好発肢位を避ける
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