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理由で解く 作業療法士

QO53A047 作業療法治療学

出典:第53回作業療法士国家試験(2018)午前 問47
問題
他罰的であり「病状がよくならないのは、親の接し方が悪いため」と攻撃的になる境界性パーソナリティ障害の患者への作業療法士の対応として適切でないのはどれか。
選択肢
1 単独で患者と関わる。
2 患者の親への心理的支援を行う。
3 治療契約の重要さを患者と確認する。
4 攻撃を向けられた後も同じ態度をとる。
5 患者自身の困難に共感的な態度で接する。
解答
正解1(単独で患者と関わる。)
解説

境界性パーソナリティ障害は分割(スプリッティング)や巻き込みが生じやすく、単独対応はリスクが高いためチームで一貫して関わる。

境界性パーソナリティ障害では、理想化とこき下ろしを伴う分割(スプリッティング)や操作的な言動、治療者の巻き込みが生じやすい。特定の治療者が単独で抱え込むと、他罰的・攻撃的な言動に巻き込まれ、治療者間の分裂を招いたり治療者自身が疲弊・逆転移に陥ったりしやすい。したがって「単独で患者と関わる」ことは適切でない。チームで情報と対応方針を共有し、一貫した枠組み(治療契約)を保ちつつ、攻撃されても態度を変えず(限界設定を一貫させ)、患者の困難には共感的に接する対応が望ましい。

✓ 1. 誤り
単独で患者と関わる。
スプリッティングや巻き込み・逆転移のリスクが高く、チームで対応すべき。適切でない(正=設問が求める不適切)
✗ 2. 正しい
患者の親への心理的支援を行う。
他罰の対象となる親の負担軽減や家族調整は有用で適切
✗ 3. 正しい
治療契約の重要さを患者と確認する。
一貫した枠組み・限界設定の共有は治療の基盤で適切
✗ 4. 正しい
攻撃を向けられた後も同じ態度をとる。
態度を変えず一貫して接することは安定した枠組みの維持につながり適切
✗ 5. 正しい
患者自身の困難に共感的な態度で接する。
患者の苦痛への共感は治療関係の維持に必要で適切
ポイント
  • 境界性PD=分割(スプリッティング)・操作・巻き込みが生じやすい
  • 単独対応は避けチームで一貫した枠組みを共有
  • 限界設定を一貫させつつ共感的に接する
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