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理由で解く 作業療法士

QO53P044 作業療法治療学

出典:第53回作業療法士国家試験(2018)午後 問44
問題
離脱症状が消退して間もないアルコール依存症の患者に対する作業療法で最も優先される目標はどれか。
選択肢
1 家族関係の改善
2 基礎体力の回復
3 対人技能の獲得
4 自助グループへの参加
5 ストレス対処行動の獲得
解答
正解2(基礎体力の回復)
解説

離脱症状消退直後の回復早期は、長期飲酒で低下した身体機能・体力の回復を最優先する。

アルコール依存症のリハビリテーションは段階的に進める。離脱症状が消退して間もない回復早期は、長期の大量飲酒による低栄養・肝機能障害・全身消耗により身体機能が低下しているため、まず規則正しい生活リズムのなかで基礎体力・身体機能を回復させることが最優先となる。対人技能・ストレス対処・家族関係・自助グループといった心理社会的・再発予防的課題は、心身が安定した後期の目標である。段階に応じた優先順位づけが臨床推論の要点である。

✗ 1. 誤り
家族関係の改善
重要だが、心身が安定した後期に取り組む課題
✓ 2. 正しい
基礎体力の回復
消耗した身体機能を立て直す回復早期の最優先目標
✗ 3. 誤り
対人技能の獲得
再発予防に関わるが後期の目標
✗ 4. 誤り
自助グループへの参加
断酒継続に有用だが体力回復後に導入する
✗ 5. 誤り
ストレス対処行動の獲得
再飲酒予防に重要だが後期の課題
ポイント
  • 回復早期=基礎体力・身体機能の回復が最優先
  • 対人技能・ストレス対処・自助グループは後期の課題
  • 段階に応じた目標設定
比較表
アルコール依存症作業療法の段階と目標
時期主な目標
離脱期身体管理・安全確保
回復早期(離脱消退直後)基礎体力・生活リズムの回復
回復後期対人技能・ストレス対処・自助グループ参加・家族関係改善
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