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理由で解く 作業療法士

QO53P045 作業療法治療学

出典:第53回作業療法士国家試験(2018)午後 問45
問題
うつ病による仮性認知症患者の作業療法場面での特徴はどれか。2つ選べ。
選択肢
1 多幸的である。
2 社交的に振る舞う。
3 物忘れがみられる。
4 精神運動抑制がみられる。
5 能力低下に無関心である。
解答
正解3(物忘れがみられる。)、4(精神運動抑制がみられる。)
解説

うつ病性仮性認知症は精神運動抑制と物忘れを呈し、患者は能力低下を過剰に苦にする点で真の認知症と異なる。

仮性認知症(うつ病性偽性認知症)は、うつ病による意欲低下・思考制止・精神運動抑制のため一見認知症のように見える状態で、注意集中や想起の障害から物忘れがみられる。真の認知症と異なり、患者は自らの能力低下を強く自覚して苦悩し、「分からない」と訴える傾向がある。作業療法場面でも動作が遅く自発性に乏しい精神運動抑制と、物忘れの訴えが目立つ。多幸的・社交的・能力低下への無関心は、むしろ認知症(特に前頭側頭型など)でみられる特徴で、うつ病の抑うつ気分とは相反するため誤り。

✗ 1. 誤り
多幸的である。
抑うつ気分が主体の仮性認知症とは相反する
✗ 2. 誤り
社交的に振る舞う。
うつ病では興味・意欲低下により交流が減る
✓ 3. 正しい
物忘れがみられる。
注意・想起障害により物忘れを呈する
✓ 4. 正しい
精神運動抑制がみられる。
思考制止・動作緩慢など抑制症状が中核
✗ 5. 誤り
能力低下に無関心である。
仮性認知症はむしろ能力低下を強く苦にする
ポイント
  • 仮性認知症=うつ病による認知症様状態
  • 特徴:精神運動抑制・物忘れの訴え
  • 能力低下を強く自覚し苦悩(真の認知症と鑑別点)
比較表
仮性認知症と認知症の鑑別
項目うつ病性仮性認知症認知症
発症比較的急性潜行性
能力低下の自覚強く苦にする無関心・とりつくろう
回答「分からない」と訴える作話・見当違いの答え
気分抑うつ・精神運動抑制多幸的なこともある
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