学習トップ理由で解く 作業療法士第13章 ▸ 一般 / QO53A048

理由で解く 作業療法士

QO53A048 地域作業療法学

出典:第53回作業療法士国家試験(2018)午前 問48
問題
我が国のアルコール関連問題について正しいのはどれか。2つ選べ。
選択肢
1 成人の飲酒者の割合は、男性より女性が多い。
2 アルコール依存症は、自殺のリスクを高める。
3 女性のアルコール依存症の有病率は、減少傾向にある。
4 妊娠している女性の飲酒は、胎児性アルコール症候群の危険因子である。
5 未成年者への学校でのアルコール教育は、三次予防としての取り組みである。
解答
正解2(アルコール依存症は、自殺のリスクを高める。)、4(妊娠している女性の飲酒は、胎児性アルコール症候群の危険因子である。)
解説

アルコール依存症は自殺リスクを高め、妊娠中の飲酒は胎児性アルコール症候群の危険因子である。

アルコール依存症は抑うつや衝動性亢進を伴い、自殺のリスクを高める重要な精神保健上の問題である。また妊娠中の飲酒は胎盤を通じて胎児に影響し、発育遅延・特有の顔貌・中枢神経障害を特徴とする胎児性アルコール症候群(FAS)の明確な危険因子である。一方、飲酒者の割合は一般に男性が女性より高く、女性の飲酒・依存はむしろ増加傾向が指摘される。未成年への学校でのアルコール教育は、問題発生前に発症を防ぐ一次予防に該当する(三次予防は再発防止・社会復帰)。

✗ 1. 誤り
成人の飲酒者の割合は、男性より女性が多い。
飲酒者の割合は男性の方が高いため誤り
✓ 2. 正しい
アルコール依存症は、自殺のリスクを高める。
抑うつ・衝動性亢進などを介して自殺リスクを高める
✗ 3. 誤り
女性のアルコール依存症の有病率は、減少傾向にある。
女性の飲酒・依存は増加が指摘され、減少傾向とはいえない
✓ 4. 正しい
妊娠している女性の飲酒は、胎児性アルコール症候群の危険因子である。
胎児に発育遅延・顔貌異常・中枢神経障害を生じるFASの明確な危険因子
✗ 5. 誤り
未成年者への学校でのアルコール教育は、三次予防としての取り組みである。
発症前の啓発は一次予防であり、三次予防(再発防止・社会復帰)ではない
ポイント
  • アルコール依存症は自殺リスクを高める
  • 妊娠中の飲酒はFAS(胎児性アルコール症候群)の危険因子
  • 健康教育・啓発=一次予防、三次予防は再発防止・社会復帰
比較表
予防の段階(三段階予防)
段階内容
一次予防発症を防ぐ学校でのアルコール教育・啓発
二次予防早期発見・早期治療スクリーニング検査
三次予防再発防止・社会復帰リハビリ・断酒会
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