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理由で解く 作業療法士

QO53A030 作業療法評価学

出典:第53回作業療法士国家試験(2018)午前 問30
問題
運動失調症状のうち、時間測定異常を評価するのはどれか。
選択肢
1 foot pat
2 指鼻試験
3 継ぎ足歩行
4 跳ね返り現象
5 コップ把持検査
解答
正解4(跳ね返り現象)
解説

時間測定異常(運動の開始・停止のタイミングの障害)を捉えるのが跳ね返り現象(反跳現象、Stewart-Holmes徴候)。抵抗を急に外すと運動を止められず跳ね返る。

小脳性運動失調では運動の開始・停止のタイミングが障害され(時間測定異常)、筋収縮を適切に止められない。跳ね返り現象は、屈曲位で抵抗をかけた前腕の抵抗を検者が急に外すと、拮抗筋の制動が遅れて上肢が止まらず跳ね返る現象で、この制止のタイミング障害=時間測定異常を評価する。指鼻試験やコップ把持検査は主に運動の距離・到達点のずれ(測定異常=dysmetria)、foot patは反復拮抗運動(変換運動)の障害、継ぎ足歩行は体幹・下肢の協調と平衡を診る検査で、いずれも時間測定異常そのものを主眼とはしない。

✗ 1. 誤り
foot pat
foot pat(足のタッピング)は反復拮抗運動(変換運動)の障害を評価する検査で、時間測定異常ではない
✗ 2. 誤り
指鼻試験
指鼻試験は主に運動の距離・到達点のずれ(測定異常)や企図振戦を評価する
✗ 3. 誤り
継ぎ足歩行
継ぎ足歩行は体幹・下肢の協調と平衡(体幹失調)を評価する検査である
✓ 4. 正しい
跳ね返り現象
跳ね返り現象(反跳現象)は運動の制止のタイミング障害=時間測定異常を評価する
✗ 5. 誤り
コップ把持検査
コップ把持検査は把持・到達運動の測定異常・協調を評価するもので、時間測定異常そのものではない
ポイント
  • 時間測定異常=運動の開始・停止のタイミング障害
  • 跳ね返り現象(反跳現象・Stewart-Holmes徴候)=時間測定異常の評価
  • 測定異常(dysmetria)=指鼻試験・コップ把持
  • 反復拮抗運動障害=foot pat、体幹失調=継ぎ足歩行
比較表
運動失調の検査と評価対象
検査評価する異常
跳ね返り現象時間測定異常(制止のタイミング)
指鼻試験測定異常(距離のずれ)・企図振戦
foot pat反復拮抗運動(変換運動)の障害
継ぎ足歩行体幹・下肢の協調・平衡
コップ把持検査把持・到達運動の測定異常
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