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理由で解く 作業療法士

QO52P035 作業療法治療学

出典:第52回作業療法士国家試験(2017)午後 問35
問題
頸椎に不安定性のある急性期頸髄損傷の関節可動域訓練で角度を制限する関節はどれか。
選択肢
1 肩関節
2 手関節
3 股関節
4 膝関節
5 足関節
解答
正解1(肩関節)
解説

肩関節(特に屈曲・外転)の大きな運動は肩甲帯を介して頸椎に運動ストレスを及ぼすため、頸椎が不安定な急性期には角度を制限する。

頸椎に不安定性がある急性期の頸髄損傷では、頸椎に加わる運動ストレスが脊髄損傷の増悪や骨傷部のずれを招く危険があるため、頸部へ影響が及ぶ運動は制限する。肩関節は僧帽筋・肩甲挙筋などを介して肩甲帯・頸椎と連結しており、屈曲・外転を大きく行うと頸椎に伸展・回旋ストレスが伝わる。このため肩関節可動域訓練は一般に90度程度までに制限する。手関節や下肢の関節運動は頸椎から遠く、頸部への影響が小さいため通常は制限を要しない。

✓ 1. 正しい
肩関節
肩甲帯を介して頸椎に運動ストレスが及ぶため角度を制限する
✗ 2. 誤り
手関節
頸椎への機械的影響が小さく制限は不要
✗ 3. 誤り
股関節
頸椎から離れ、頸部へのストレスは小さい
✗ 4. 誤り
膝関節
頸椎への影響はほとんどなく制限は不要
✗ 5. 誤り
足関節
頸椎への影響はなく、拘縮予防のため通常どおり実施
ポイント
  • 頸椎不安定な急性期は頸部への運動ストレスを避ける
  • 肩関節屈曲・外転は肩甲帯を介し頸椎に負荷
  • 肩関節は概ね90度までに角度制限
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