学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ E. 皮膚科疾患 / Q1401

理由で解く 臨床医学各論

Q1401 その他の領域

出典:鍼灸 第22回(2014) 問題67
問題
アトピー性皮膚炎について誤っているのはどれか。
選択肢
1 II 型アレルギーである。
2 季節により症状が変動しやすい。
3 気管支喘息と合併しやすい。
4 家系内発症がみられやすい。
解答
正解1(II型アレルギーである)
解説
✓ 1. 誤り
II 型アレルギーである。
アトピー性皮膚炎はI型アレルギー(即時型)に関与する疾患であり、II型アレルギー(細胞障害型)ではない。血清IgE値が高いこと、特異的IgE抗体が存在することなどから、I型アレルギー機序の関与が考えられている。II型アレルギーは自己免疫性溶血性貧血や不適合輸血反応などに関与するものであり、アトピー性皮膚炎の病態とは異なる。IgE抗体の産生亢進がI型アレルギーの特徴である。
✗ 2.
季節により症状が変動しやすい。
✗ 正しい。アトピー性皮膚炎は季節により症状が変動しやすい。季節変動があり、冬から春にかけて悪化することが多い。冬季は空気の乾燥により皮膚のバリア機能が低下し症状が悪化し、夏季は発汗により掻痒が増強することがある。
✗ 3.
気管支喘息と合併しやすい。
✗ 正しい。アトピー性皮膚炎は気管支喘息・アレルギー性鼻炎と合併しやすい。アレルギー性鼻炎や気管支喘息との合併が多い。これらの疾患はいずれもアトピー素因(IgE産生亢進の遺伝的傾向)を基盤として発症し、アトピーマーチとして知られる。
✗ 4.
家系内発症がみられやすい。
✗ 正しい。アトピー性皮膚炎はアトピー素因として家系内発症(家族歴)がみられやすい。約2割は家族内で発症し、遺伝的素因の関与が認められている。両親にアトピー疾患がある場合、子どもの発症リスクが上昇する。
ポイント
  • アトピー性皮膚炎はI型アレルギー(IgE介在型)であり、II型(細胞障害型)ではない。季節変動があり冬から春に悪化しやすい。
  • 気管支喘息・アレルギー性鼻炎との合併が多く(アトピー素因)、家系内発症がみられやすい。
  • 治療は保湿剤によるスキンケアとステロイド外用薬が基本であり、抗ヒスタミン薬・抗アレルギー薬は補助的に用いる。
  • 重要用語: アトピー性皮膚炎, I型アレルギー, IgE, 季節変動, アトピー素因 を正確に理解しておくこと。
比較表
アレルギー型 関与する因子 反応時間 代表疾患
I型(即時型) IgE 数分~数時間 アトピー性皮膚炎, 気管支喘息, 花粉症
II型(細胞障害型) IgG・IgM 数時間~数日 自己免疫性溶血性貧血, 不適合輸血
III型(免疫複合体型) 免疫複合体 数時間~数日 血清病, SLE
IV型(遅延型) 感作T細胞 24~72時間 接触性皮膚炎, ツベルクリン反応
解説画像
鍼灸 第22回(2014) 問題67|アトピー性皮膚炎について誤っているのはどれか。 解説図
鍼灸 第22回(2014) 問題67|アトピー性皮膚炎について誤っているのはどれか。
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