学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ E. 皮膚科疾患 / Q1400

理由で解く 臨床医学各論

Q1400 その他の領域

出典:あマ指 第16回(2008) 問題88
問題
接触性皮膚炎について誤っている記述はどれか。
選択肢
1 原因物質の接触部位に湿疹病変が認められる。
2 発赤・腫脹が著しい。
3 原因物質の除去で急性病変は治癒に向かう。
4 Ⅰ型アレルギー反応である。
解答
正解4(I型アレルギー反応である)
解説
✗ 1.
原因物質の接触部位に湿疹病変が認められる。
✗ 正しい。接触性皮膚炎では原因物質が接触した部位に限局して湿疹病変(紅斑・丘疹・水疱・びらんなど)がみられる。接触部位にかゆみ、紅斑、浮腫を生じ、紅色丘疹、漿液性丘疹、水疱などが混在する、接触部位に一致した病変分布が診断の重要な手がかりとなる。
✗ 2.
発赤・腫脹が著しい。
✗ 正しい。接触性皮膚炎の急性期には接触部位に発赤(紅斑)・腫脹(浮腫)が著しくみられる。接触部位にかゆみ、紅斑、浮腫を生じ、急性期の炎症反応は強い。慢性期になると「浸潤病変、苔癬化病変に移行する」とも記載されている。
✗ 3.
原因物質の除去で急性病変は治癒に向かう。
✗ 正しい。接触性皮膚炎は原因物質の接触を絶てば急性の炎症反応は治癒に向かう。接触原を洗い流し、局所を清潔に保つ」ことが治療の基本とされ、「経過は良いが、接触原を特定して回避しておかないと再発する。副腎皮質ステロイド薬の外用も併用される。
✓ 4. 誤り
Ⅰ型アレルギー反応である。
接触性皮膚炎(かぶれ)はIV型アレルギー反応(遅延型・細胞性免疫)であり、I型アレルギー反応(即時型)ではない。免疫学的に感作されて発症する場合がある、これはIV型アレルギーを指す。感作されたT細胞が接触原を認識して炎症反応を引き起こす細胞性免疫が主体である。I型アレルギーはIgEが関与する即時型反応であり、蕁麻疹やアナフィラキシーに関与する。
ポイント
  • 接触性皮膚炎はIV型(遅延型)アレルギー反応であり、I型(即時型)ではない。感作T細胞による細胞性免疫が主体である。
  • 原因物質の接触部位に限局した湿疹病変が特徴であり、原因物質の除去が治療の基本となる。
  • パッチテスト(貼布試験)はIV型アレルギーの検査であり、接触性皮膚炎の原因物質同定に用いられる。
  • 重要用語: 接触性皮膚炎、IV型アレルギー、遅延型、感作T細胞、パッチテスト を正確に理解しておくこと。
比較表
アレルギー型 別名 関与する因子 代表疾患
I型 即時型 IgE・肥満細胞 蕁麻疹、アナフィラキシー、花粉症
II型 細胞障害型 IgG・IgM・補体 自己免疫性溶血性貧血、不適合輸血
III型 免疫複合体型 免疫複合体 血清病、SLE
IV型 遅延型 感作T細胞 接触性皮膚炎、ツベルクリン反応
解説画像
あマ指 第16回(2008) 問題88|接触性皮膚炎について誤っている記述はどれか。 解説図
あマ指 第16回(2008) 問題88|接触性皮膚炎について誤っている記述はどれか。
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