学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ E. 皮膚科疾患 / Q1398

理由で解く 臨床医学各論

Q1398 その他の領域

出典:あマ指 第7回(1999) 問題78
問題
誤っている組合せはどれか。
選択肢
1 水痘 ― 帯状疱疹
2 風疹 ― 胎児奇形
3 麻疹 ― 亜急性硬化性全脳炎
4 アトピー性皮膚炎 ― ビタミンB12欠乏
解答
正解4(アトピー性皮膚炎 - ビタミンB12欠乏)
解説
✗ 1.
水痘 ― 帯状疱疹
✗ 正しい。水痘と帯状疱疹は同一のウイルス(水痘帯状疱疹ウイルス、VZV)によって起こる。VZVの初感染が水痘であり、その後神経節に潜伏したウイルスが免疫低下時に再活性化して帯状疱疹を発症する。両者は原因ウイルスが共通であり正しい組合せである。
✗ 2.
風疹 ― 胎児奇形
✗ 正しい。妊娠初期(特に妊娠20週未満)の風疹感染により胎児に先天性風疹症候群(CRS)が生じる。先天性風疹症候群の三大症状は先天性心疾患・白内障・感音性難聴であり、これらの胎児奇形が起こるため正しい組合せである。妊娠前のワクチン接種が予防に重要である。
✗ 3.
麻疹 ― 亜急性硬化性全脳炎
✗ 正しい。麻疹ウイルスが中枢神経系に持続感染すると、数年〜十数年後にまれに亜急性硬化性全脳炎(SSPE)を発症することがある。SSPEは進行性の知能低下、ミオクローヌスなどを呈する致死的疾患であり、正しい組合せである。
✓ 4. 誤り
アトピー性皮膚炎 ― ビタミンB12欠乏
アトピー性皮膚炎はI型アレルギーに基づく慢性の掻痒性皮膚疾患であり、ビタミンB12欠乏とは病態的に無関係である。アレルギー性鼻炎や気管支喘息との合併が多いこと、血清IgE値が高いこと、IgE抗体の産生亢進やTh2優位の免疫異常が病態に関与する。一方、ビタミンB12欠乏は巨赤芽球性貧血(悪性貧血)や亜急性連合変性症(脊髄後索・側索の変性)の原因である。
ポイント
  • アトピー性皮膚炎はIgEが関与するI型アレルギー疾患であり、ビタミンB12欠乏とは無関係である。
  • 水痘と帯状疱疹は同一ウイルス(VZV)が原因であり、初感染→潜伏→再活性化の経過をとる。
  • 風疹は先天性風疹症候群(心疾患・白内障・難聴)、麻疹はSSPEの原因となりうる。
  • 重要用語: アトピー性皮膚炎、I型アレルギー、ビタミンB12欠乏、先天性風疹症候群、SSPE を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 関連する病態 原因・機序
水痘 → 帯状疱疹 同一ウイルス(VZV) 初感染 → 潜伏 → 再活性化
風疹 → 胎児奇形 先天性風疹症候群 妊娠初期の経胎盤感染
麻疹 → SSPE 持続感染 麻疹ウイルスの中枢神経持続感染
アトピー性皮膚炎 I型アレルギー・IgE ビタミンB12とは無関係
解説画像
あマ指 第7回(1999) 問題78|誤っている組合せはどれか。 解説図
あマ指 第7回(1999) 問題78|誤っている組合せはどれか。
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