学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ E. 皮膚科疾患 / Q1397

理由で解く 臨床医学各論

Q1397 その他の領域

出典:鍼灸 第1回(1993) 問題88
問題
アレルギー疾患について誤っているのはどれか。
選択肢
1 アレルギー鼻炎では発作性のくしゃみや鼻閉がある。
2 アトピー性皮膚炎は内因性のアレルギー機序で発症する。
3 じんま疹はしばしば気管支喘息を合併する。
4 食事性アレルギーはレアギン型アレルギー反応で起こる。
解答
正解3(じんま疹はしばしば気管支喘息を合併する)
解説
✗ 1.
アレルギー鼻炎では発作性のくしゃみや鼻閉がある。
✗ 正しい。アレルギー性鼻炎はI型アレルギーにより鼻粘膜が過敏反応を起こす疾患である。発作性反復性のくしゃみ、水様性鼻汁、鼻閉を特徴とする鼻粘膜の即時型アレルギー性疾患。花粉やダニなどの吸入性抗原がIgE抗体と反応し、肥満細胞からヒスタミンが遊離されて症状を引き起こす。
✗ 2.
アトピー性皮膚炎は内因性のアレルギー機序で発症する。
✗ 正しい。アトピー性皮膚炎はIgE抗体の産生亢進などアトピー素因(内因性のアレルギー機序)が関与して発症する。血清IgE値が高いこと、特異的IgE抗体が存在することなどから、I型アレルギー機序の関与が考えられている。気管支喘息やアレルギー性鼻炎との合併が多い。
✓ 3. 誤り
じんま疹はしばしば気管支喘息を合併する。
じんま疹(蕁麻疹)は皮膚の一過性の膨疹・発赤を主徴とするI型アレルギー反応であるが、気管支喘息をしばしば合併するという記述は誤りである。気管支喘息との合併については記載がない。一方、アトピー性皮膚炎についてアレルギー性鼻炎や気管支喘息との合併が多いであり、気管支喘息と合併しやすいのはアトピー性皮膚炎である。
✗ 4.
食事性アレルギーはレアギン型アレルギー反応で起こる。
✗ 正しい。食事性アレルギーは食物抗原に対するIgE(レアギン)を介したI型アレルギー反応(即時型)で起こる。レアギンとはIgE抗体の旧称であり、肥満細胞に結合したIgEがアレルゲンと反応してヒスタミンなどの化学伝達物質が遊離されることで症状が出現する。
ポイント
  • じんま疹と気管支喘息は同じI型アレルギーだが、しばしば合併するという関係にはない。気管支喘息と合併しやすいのはアトピー性皮膚炎である。
  • アレルギー性鼻炎の三主徴はくしゃみ・水様性鼻汁・鼻閉であり、IgEを介するI型アレルギーである。
  • 食事性アレルギーはIgE(レアギン)介在型のI型アレルギー反応で起こる。
  • 重要用語: I型アレルギー、IgE、蕁麻疹、アトピー素因、レアギン を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 アレルギー型 主な症状 気管支喘息との合併
アレルギー性鼻炎 I型(即時型) くしゃみ・鼻漏・鼻閉 あり
アトピー性皮膚炎 I型(即時型) 掻痒性湿疹・苔癬化 しばしば合併
じんま疹 I型(即時型) 一過性の膨疹・発赤 通常合併しない
食事性アレルギー I型(即時型) 蕁麻疹・消化器症状 まれ
解説画像
鍼灸 第1回(1993) 問題88|アレルギー疾患について誤っているのはどれか。 解説図
鍼灸 第1回(1993) 問題88|アレルギー疾患について誤っているのはどれか。
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