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理由で解く 臨床医学各論

Q1340 その他の領域

出典:鍼灸 第11回(2003) 問題83
問題
熱傷時最初に行う処置はどれか。
選択肢
1 水で冷却する。
2 包帯で覆う。
3 消毒薬を塗布する。
4 軟膏を塗布する。
解答
正解1(水で冷却する)
解説
✓ 1. 正しい
水で冷却する。
熱傷時に最初に行うべき処置は水道水による冷却である。ごく初期には受傷現場での水道水による冷却と洗浄がもっとも肝心である。まず冷静に水道水による冷却を20分ほど行ってからきれいなタオルやシーツなどで覆って医療機関へ搬送する。冷却により疼痛の軽減、熱の深達防止、浮腫の抑制が期待できる。
✗ 2. 誤り
包帯で覆う。
包帯による被覆は冷却後に行う処置である。水道水による冷却を20分ほど行ってからきれいなタオルやシーツなどで覆って医療機関へ搬送する、冷却が十分に行われた後に清潔な材料で被覆するのが正しい手順である。冷却前の被覆は熱の深達を防げない。
✗ 3. 誤り
消毒薬を塗布する。
消毒薬の塗布は受傷現場で最初に行うべき処置ではない。まず水道水による冷却が最優先であり、消毒を含む創部の処置は医療機関で深達度を評価してから行う。冷却前に薬剤を塗布すると冷却効果が妨げられるおそれがある。
✗ 4. 誤り
軟膏を塗布する。
軟膏の塗布は受傷現場での初期処置としては不適切である。アロエや『馬の油』、家庭常備の軟膏などはつけるべきではない。軟膏類は冷却・洗浄を妨げ、医療機関での正確な深達度評価の障害にもなりうる。
ポイント
  • 熱傷の応急処置として最も重要なのは受傷直後の水道水による冷却(約20分間)である。
  • 冷却により熱の深達を防ぎ、疼痛を軽減し、浮腫を抑制できる。民間療法的な薬剤はつけてはならない。
  • 広範囲熱傷で搬送に30分以上かかる場合はショック予防のため早期に点滴路確保と輸液を開始する。
  • 重要用語: 熱傷、水道水冷却、20分間、応急処置、熱の深達防止 を正確に理解しておくこと。
比較表
処置の順序 内容 備考
1. 冷却 水道水で20分間冷却 最優先の処置
2. 被覆 清潔なタオル・シーツで覆う 冷却後に行う
3. 搬送 医療機関へ搬送 広範囲は輸液開始
4. 局所療法 医療機関で深達度評価後に行う 軟膏・ステロイドなど
解説画像
鍼灸 第11回(2003) 問題83|熱傷時最初に行う処置はどれか。 解説図
鍼灸 第11回(2003) 問題83|熱傷時最初に行う処置はどれか。
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