学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ B. 一般外科 / Q1339

理由で解く 臨床医学各論

Q1339 その他の領域

出典:鍼灸 第11回(2003) 問題81
問題
出血性ショックの症状でないのはどれか。
選択肢
1 意識障害
2 頻脈
3 血圧低下
4 頻尿
解答
正解4(頻尿)
解説
✗ 1.
意識障害
✗ 正しい。出血性ショックでは循環血液量の減少により脳への有効血流量が低下し、酸素供給が不足するため意識障害が生じる。ショックの症状として「意識障害」があり、軽度の意識混濁から昏睡まで程度はさまざまである。JCSで意識レベルを評価する。
✗ 2.
頻脈
✗ 正しい。循環血液量が減少すると心拍出量を維持するため交感神経系が賦活され、代償性に心拍数が増加して頻脈となる。緊張が低下して触れにくい、頻脈は循環不全やショックの可能性がある。ショック指数(心拍数÷収縮期血圧)による重症度評価にも用いられる。
✗ 3.
血圧低下
✗ 正しい。循環血液量の減少に伴い心拍出量が低下するため血圧は低下する。収縮期血圧が90〜100mmHg以下の場合にはショックの可能性を考える、脈圧(収縮期血圧 - 拡張期血圧)が30mmHg以下では心拍出量の低下を疑う。
✓ 4. 誤り
頻尿
出血性ショックでは腎血流量が著しく低下するため、糸球体濾過量が減少し尿量は減少(乏尿〜無尿)する。頻尿はみられず、むしろ尿量減少がショック管理の重要な指標となる。も「原則バルーンカテーテルを留置して、時間当たりの尿量モニター」が必要。
ポイント
  • 出血性ショックでは「頻尿」ではなく「乏尿〜無尿」がみられる。腎血流低下により糸球体濾過量が減少するためである。
  • ショックの共通症状は「皮膚蒼白・冷汗、意識障害、呼吸障害、乏尿・無尿、血圧低下」である。
  • ショック指数(心拍数÷収縮期血圧)は出血性ショックの重症度を簡便に推定する方法で、1.0で循環血液量10〜20%不足を示す。
  • 重要用語: 出血性ショック、乏尿、腎血流低下、代償性頻脈、ショック指数 を正確に理解しておくこと。
比較表
ショック指数 循環血液不足量 ショックの程度
0.5 正常 なし
1.0 10〜20% II度
1.2 30〜40% III度
1.4 40〜50% V度
解説画像
鍼灸 第11回(2003) 問題81|出血性ショックの症状でないのはどれか。 解説図
鍼灸 第11回(2003) 問題81|出血性ショックの症状でないのはどれか。
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