学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ D. 婦人科疾患 / Q1379

理由で解く 臨床医学各論

Q1379 その他の領域

出典:鍼灸 第11回(2003) 問題82
問題
月経の発現に関係しないのはどれか。
選択肢
1 脳下垂体
2 卵巣
3 卵管
4 子宮内膜
解答
正解3(卵管)
解説
✗ 1.
脳下垂体
✗ 正しい。脳下垂体(前葉)は卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体形成ホルモン(LH)を分泌して卵巣機能を調節し、月経周期の制御に中心的な役割を果たす。視床下部からのGnRHにより調節される。
✗ 2.
卵巣
✗ 正しい。卵巣はFSH・LHの刺激を受けてエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)を分泌し、子宮内膜の増殖・分泌変化を制御する。月経はこれらのホルモンの周期的変動により発現する。
✓ 3. 誤り
卵管
卵管は排卵された卵子を卵巣から子宮へ輸送する通路であり、月経の発現機序には直接関係しない。卵管は受精の場としては重要であるが、月経周期のホルモン調節や子宮内膜の剥離・出血には関与しない。
✗ 4.
子宮内膜
✗ 正しい。子宮内膜はエストロゲンとプロゲステロンの作用を受けて増殖期・分泌期の変化を示し、ホルモン低下(黄体退縮)に伴い内膜が剥離・出血することで月経が発現する。月経の直接的な場である。
ポイント
  • 月経の発現には「視床下部→下垂体→卵巣→子宮内膜」の軸(HPO軸)が関与する。卵管はこの軸に含まれず、受精・卵輸送に関与する。
  • 月経の機序: 黄体退縮→エストロゲン・プロゲステロン低下→子宮内膜の虚血・壊死→剥離・出血(月経)。
  • 月経異常について卵巣機能が不安定な思春期や更年期に多いであり、卵巣機能とホルモンが月経発現の中心的役割を果たすことがわかる。
  • 重要用語: HPO軸, FSH, LH, エストロゲン, プロゲステロン, 子宮内膜 を正確に理解しておくこと。
比較表
器官 月経との関連 役割
視床下部 あり GnRH分泌→下垂体を調節
脳下垂体 あり FSH・LH分泌→卵巣を刺激
卵巣 あり エストロゲン・プロゲステロン分泌
子宮内膜 あり ホルモン応答→増殖・剥離(月経)
卵管 なし 卵子輸送・受精の場(月経と無関係)
解説画像
鍼灸 第11回(2003) 問題82|月経の発現に関係しないのはどれか。 解説図
鍼灸 第11回(2003) 問題82|月経の発現に関係しないのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 臨床医学各論
App Store入手