学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ D. 婦人科疾患 / Q1380

理由で解く 臨床医学各論

Q1380 その他の領域

出典:あマ指 第12回(2004) 問題80
問題
乳癌の自己チェックで適切でないのはどれか。
選択肢
1 月経直前の実施
2 皮膚のえくぼ様陥凹の有無
3 乳頭位置の左右非対称の有無
4 血性分泌物の有無
解答
正解1(月経直前の実施)
解説
✓ 1. 誤り
月経直前の実施
乳癌の自己検診は月経直前ではなく、月経終了後1週間頃(乳腺の張りが少ない時期)に行うのが適切である。月経直前はホルモンの影響で乳腺組織が腫脹し硬くなるため、しこり(腫瘤)の判別が困難になる。閉経後の女性は毎月日にちを決めて定期的に行うことが推奨される。
✗ 2.
皮膚のえくぼ様陥凹の有無
✗ 正しい。皮膚のえくぼ様陥凹はクーパー靱帯(乳腺を支持する結合組織)への癌の浸潤を示唆する重要な所見であり、自己チェック項目として適切である。鏡の前で両腕を上下させ皮膚の変化を観察する。
✗ 3.
乳頭位置の左右非対称の有無
✗ 正しい。乳頭位置の左右非対称は癌による乳腺組織の牽引を示唆する所見であり、チェック項目として適切である。乳頭の陥没や偏位も注意すべき所見である。
✗ 4.
血性分泌物の有無
✗ 正しい。血性の乳頭分泌物は乳管内癌や乳管内乳頭腫を疑う重要な所見であり、チェック項目として適切である。乳癌の症状として腫瘤を触れる。乳頭分泌や湿疹様びらんをみることもある。乳頭を軽く圧迫して分泌物の有無と性状を確認する。
ポイント
  • 乳癌の自己検診は「月経終了後1週間頃」の乳腺の張りが少ない時期に行う。月経直前はホルモンの影響で乳腺が腫脹し、腫瘤の判別が困難になるため不適切。
  • チェックすべき所見: 腫瘤の触知、皮膚のえくぼ様陥凹(クーパー靱帯への浸潤)、乳頭の偏位・陥没、血性分泌物、左右非対称。
  • 乳癌の好発年齢は45〜50歳であり、未婚・未産婦・初産30歳以上・肥満女性などがリスク因子。
  • 重要用語: 乳癌自己検診, 月経終了後, えくぼ様陥凹, 血性分泌物 を正確に理解しておくこと。
比較表
チェック項目 所見の意義
腫瘤の触知 乳癌の直接的な触知所見
皮膚のえくぼ様陥凹 クーパー靱帯への癌浸潤を示唆
乳頭位置の左右非対称 癌による乳腺組織の牽引
血性分泌物 乳管内癌・乳管内乳頭腫を示唆
解説画像
あマ指 第12回(2004) 問題80|乳癌の自己チェックで適切でないのはどれか。 解説図
あマ指 第12回(2004) 問題80|乳癌の自己チェックで適切でないのはどれか。
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