学習トップ理由で解く 臨床医学各論第1章 ▸ D. 性感染症 / Q0093

理由で解く 臨床医学各論

Q0093 感染症

出典:あマ指 第12回(2004) 問題79
問題
感染症で誤っている組合せはどれか。
選択肢
1 成人の水痘 ― 重症化
2 エイズ ― 日和見感染症
3 免疫抑制薬長期使用 ― 菌交代現象
4 ヘルペス感染症 ― 抗ウイルス薬
解答
正解3(免疫抑制薬長期使用 ― 菌交代現象)
解説
✗ 1.
成人の水痘 ― 重症化
✗ 正しい。成人の水痘は小児に比べて重症化しやすく、水痘肺炎や脳炎を合併することがある。成人は初感染であれば免疫がないため高熱や重篤な皮疹を呈しやすい。
✗ 2.
エイズ ― 日和見感染症
✗ 正しい。エイズではHIVがCD4陽性Tリンパ球を破壊することで免疫不全状態となり、日和見感染症(カリニ肺炎・カンジダ症・サイトメガロウイルス感染症等)を発症する。
✓ 3. 誤り
免疫抑制薬長期使用 ― 菌交代現象
菌交代現象は「抗菌薬の長期使用」により正常細菌叢が乱れ、耐性菌や常在真菌が異常増殖する現象であり、「免疫抑制薬の長期使用」ではない。免疫抑制薬の長期使用は免疫能の低下による日和見感染を引き起こすが、菌交代現象とは異なるメカニズムである。
✗ 4.
ヘルペス感染症 ― 抗ウイルス薬
✗ 正しい。ヘルペス感染症(単純ヘルペス・帯状疱疹)にはアシクロビルやバラシクロビルなどの抗ウイルス薬が有効である。
ポイント
  • 菌交代現象=「抗菌薬の長期使用」が原因。免疫抑制薬の長期使用=「日和見感染」が起こる。この2つの違いを明確に区別すること。
  • 菌交代現象では正常細菌叢が抗菌薬で破壊され、MRSAやカンジダなどの耐性菌・真菌が増殖する。
  • 免疫抑制薬では宿主の免疫能低下が問題であり、菌交代現象とはメカニズムが本質的に異なる。
  • 重要用語: 菌交代現象(抗菌薬長期使用)、日和見感染(免疫抑制薬・エイズ)、抗ウイルス薬(ヘルペス) を正確に理解しておくこと。
比較表
用語 原因 メカニズム
菌交代現象 抗菌薬の長期使用 正常細菌叢が破壊され耐性菌・真菌が増殖
日和見感染 免疫抑制薬・エイズなど 免疫能低下により弱毒菌が病原性を発揮
解説画像
あマ指 第12回(2004) 問題79|感染症で誤っている組合せはどれか。 解説図
あマ指 第12回(2004) 問題79|感染症で誤っている組合せはどれか。
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