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理由で解く 臨床医学各論

Q1341 その他の領域

出典:あマ指 第13回(2005) 問題89
問題
出血性ショックでみられないのはどれか。
選択肢
1 脈拍微弱
2 皮膚温上昇
3 血圧低下
4 呼吸促拍
解答
正解2(皮膚温上昇)
解説
✗ 1.
脈拍微弱
✗ 正しい。出血性ショックでは循環血液量の低下により心拍出量が減少し、脈拍は微弱かつ頻脈となる。緊張が低下して触れにくい、頻脈は循環不全やショックの可能性がある。末梢では脈が触れにくくなり、頸動脈や大腿動脈でかろうじて触知できる程度になることもある。
✓ 2. 誤り
皮膚温上昇
出血性ショックでは交感神経系の亢進により末梢血管が収縮し、皮膚は蒼白で冷汗を呈し、皮膚温は低下する(cold shock)。種々のショックに共通しているのは皮膚が蒼白で冷たい、そして冷汗をかく。皮膚温上昇がみられるのは敗血症性ショック(エンドトキシンショック)の初期段階(warm shock)であり、血管拡張により皮膚が温かくなる。
✗ 3.
血圧低下
✗ 正しい。循環血液量の減少に伴い心拍出量が低下し、血圧は低下する。「収縮期血圧が90〜100mmHg以下の場合にはショックの可能性を考える」とあり、脈圧30mmHg以下では心拍出量の低下を疑う。
✗ 4.
呼吸促拍
✗ 正しい。出血性ショックでは組織への酸素供給が低下し、代謝性アシドーシスに傾くため、呼吸性に代償しようとして呼吸促拍(過呼吸)がみられる。一般にショックでは過呼吸になっている。
ポイント
  • 出血性ショックでは末梢血管収縮により「皮膚蒼白・冷汗・皮膚温低下」がみられる。皮膚温上昇は敗血症性ショック(warm shock)の特徴。
  • ショックの原因別分類(出血性・心原性・細菌性・神経性)ごとの特徴的所見を整理して覚えること。
  • ショックの共通症状: 皮膚蒼白・冷汗、無力・無欲状の言動、意識障害、呼吸障害、乏尿・無尿、血圧低下。
  • 重要用語: cold shock、warm shock、末梢血管収縮、敗血症性ショック を正確に理解しておくこと。
比較表
ショックの種類 皮膚所見 皮膚温 心拍出量
出血性ショック 蒼白・冷汗 低下(cold shock) 低下
敗血症性ショック(初期) 紅潮・温かい 上昇(warm shock) 増加
心原性ショック 蒼白・冷汗 低下 低下
神経性ショック 蒼白 低下 低下
解説画像
あマ指 第13回(2005) 問題89|出血性ショックでみられないのはどれか。 解説図
あマ指 第13回(2005) 問題89|出血性ショックでみられないのはどれか。
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