学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ C. 麻酔科 / Q1360

理由で解く 臨床医学各論

Q1360 その他の領域

出典:あマ指 第13回(2005) 問題88
問題
神経ブロックに用いるのはどれか。
選択肢
1 モルヒネ
2 リドカイン
3 ベンゾジアゼピン
4 バルビツレ-ト
解答
正解2(リドカイン)
解説
✗ 1. 誤り
モルヒネ
モルヒネは麻薬性鎮痛薬(オピオイド)であり、中枢神経系のオピオイド受容体に作用して強力な鎮痛効果を発揮する。全身麻酔時の鎮痛補助や術後疼痛管理に用いられるが、末梢の神経ブロックには用いない。
✓ 2. 正しい
リドカイン
リドカインは代表的な局所麻酔薬であり、神経ブロック(伝達麻酔)に最も広く使用される。神経周囲に注射することでナトリウムチャネルを遮断し、神経伝導を可逆的に阻害して無痛状態を得る。三叉神経ブロック、腕神経叢ブロック、星状神経節ブロック、肋間神経ブロックなど幅広い神経ブロックに用いられる。
✗ 3. 誤り
ベンゾジアゼピン
ベンゾジアゼピン(ジアゼパム、ミダゾラムなど)は抗不安・鎮静作用を持つ薬物で、麻酔の導入補助や全身麻酔の補助、痙攣抑制に用いられるが、神経ブロックには用いない。
✗ 4. 誤り
バルビツレ-ト
バルビツレート(チオペンタール、チアミラールなど)は超短時間作用性の催眠・鎮静薬で、全身麻酔の導入に用いられるが、神経ブロックには用いない。気管支収縮作用があるため喘息患者には禁忌である。
ポイント
  • 神経ブロック(伝達麻酔)に使用するのは局所麻酔薬であり、リドカイン・メピバカイン・ブピバカインなどが代表的である。
  • モルヒネ=麻薬性鎮痛薬、ベンゾジアゼピン=抗不安薬・鎮静薬、バルビツレート=催眠・全身麻酔導入薬と明確に区別すること。
  • 局所麻酔薬はNaチャネルを遮断して神経伝導を可逆的に阻害する。三叉神経ブロック、腕神経叢ブロック、星状神経節ブロックなど多彩な適応がある。
  • 重要用語: リドカイン, 神経ブロック, 局所麻酔薬, Naチャネル遮断 を正確に理解しておくこと。
比較表
薬物分類 代表的薬剤 主な用途
局所麻酔薬 リドカイン、ブピバカイン 神経ブロック、浸潤麻酔
麻薬性鎮痛薬 モルヒネ、フェンタニル 全身麻酔の鎮痛補助
ベンゾジアゼピン ジアゼパム、ミダゾラム 鎮静、抗不安、痙攣抑制
バルビツレート チオペンタール、チアミラール 全身麻酔の導入
解説画像
あマ指 第13回(2005) 問題88|神経ブロックに用いるのはどれか。 解説図
あマ指 第13回(2005) 問題88|神経ブロックに用いるのはどれか。
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