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理由で解く 臨床医学各論

Q1321 その他の領域

出典:鍼灸 第11回(2003) 問題84
問題
成人の胸骨圧迫心臓マッサージで正しい組合せはどれか。
選択肢
1 圧迫の回数 ― 1分間60回
2 圧迫の深さ ― 2~3cm
3 加圧と除圧との比 ― 1:1
4 心臓マッサージと人工呼吸との比 ― 10:1
解答
正解3(加圧と除圧との比1:1)
解説
✗ 1. 誤り
圧迫の回数 ― 1分間60回
胸骨圧迫の回数は毎分約100回が推奨されている(現在のガイドラインでは100〜120回/分)。毎分60回では圧迫回数が不足しており、十分な循環維持ができない。速く強く絶え間なく圧迫することが重要である。
✗ 2. 誤り
圧迫の深さ ― 2~3cm
圧迫の深さは約4〜5cm(現在のガイドラインでは約5cm)が推奨されている。2〜3cmでは圧迫が浅すぎて、胸腔内圧の上昇が不十分となり、十分な循環維持ができない。十分な深さの圧迫が必要である。
✓ 3. 正しい
加圧と除圧との比 ― 1:1
胸骨圧迫心臓マッサージでは加圧(圧迫)と除圧(弛緩)の時間の比は1:1が正しい。圧迫後は完全に胸壁を元の位置まで戻す(リコイル)ことが重要であり、十分な除圧時間を確保することで心臓への静脈還流が促進され、次の圧迫による心拍出量が増加する。圧迫と弛緩を等しい時間で行うことが効果的な循環維持につながる。
✗ 4. 誤り
心臓マッサージと人工呼吸との比 ― 10:1
心臓マッサージと人工呼吸の比は15:2(出題当時の基準)であり、10:1ではない。現在のガイドラインでは30:2が推奨されており、胸骨圧迫を中断する時間を最小限にすることが重視されている。
ポイント
  • 胸骨圧迫では加圧と除圧の比を1:1とし、完全な胸壁の戻り(リコイル)を確保することが重要である。
  • 出題当時の基準では圧迫回数は毎分約100回、深さは約4〜5cm、圧迫と人工呼吸の比は15:2であった。
  • 現在のガイドラインでは圧迫回数100〜120回/分、深さ約5cm、圧迫と人工呼吸の比30:2が推奨されている。
  • 重要用語: 胸骨圧迫, 加圧と除圧の比, リコイル, 心肺蘇生法, BLS を正確に理解しておくこと。
比較表
項目 出題当時の基準 現在の基準
圧迫回数 約100回/分 100〜120回/分
圧迫の深さ 約4〜5cm 約5cm
加圧と除圧の比 1:1 1:1
圧迫と人工呼吸の比 15:2 30:2
解説画像
鍼灸 第11回(2003) 問題84|成人の胸骨圧迫心臓マッサージで正しい組合せはどれか。 解説図
鍼灸 第11回(2003) 問題84|成人の胸骨圧迫心臓マッサージで正しい組合せはどれか。
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