学習トップ理由で解く 臨床医学各論第11章 ▸ I. 末梢神経性疾患 / Q1199

理由で解く 臨床医学各論

Q1199 神経疾患

出典:鍼灸 第13回(2005) 問題80
問題
星状神経節ブロックの適応でないのはどれか。
選択肢
1 末梢性顔面神経麻痺
2 顔面の帯状疱疹後神経痛
3 手の反射性交感神経性萎縮症
4 片側顔面けいれん
解答
正解4(片側顔面けいれん)
解説
✗ 1.
末梢性顔面神経麻痺
✗ 正しい。末梢性顔面神経麻痺(ベル麻痺など)では星状神経節ブロックにより交感神経を遮断し、顔面の血流を改善して神経回復を促進する。 顔面神経管内の浮腫軽減と血行改善が治療効果の機序であり、ステロイドと併用して早期から行われる。
✗ 2.
顔面の帯状疱疹後神経痛
✗ 正しい。顔面の帯状疱疹後神経痛では星状神経節ブロックにより交感神経遮断を行い、血流改善と鎮痛効果が期待できる。 帯状疱疹の急性期から施行することで、帯状疱疹後神経痛への移行を予防する効果も期待される。
✗ 3.
手の反射性交感神経性萎縮症
✗ 正しい。反射性交感神経性萎縮症(RSD/CRPS)では交感神経の異常亢進が病態に関与しており、星状神経節ブロックによる交感神経遮断が有効である。 上肢のCRPSでは星状神経節ブロックが第一選択となり、繰り返し施行することで効果が得られる。
✓ 4. 誤り
片側顔面けいれん
片側顔面けいれんは顔面神経の異常興奮による不随意的な筋収縮(けいれん)であり、星状神経節ブロック(交感神経遮断)の適応ではない。 片側顔面けいれんの治療はボツリヌス毒素注射や微小血管減圧術が行われる。交感神経遮断では顔面神経の異常興奮は抑制できない。
ポイント
  • 星状神経節ブロックは交感神経遮断により頭頚部・上肢の血流改善や疼痛緩和を目的とする。
  • 適応疾患は顔面神経麻痺・帯状疱疹後神経痛・CRPS(上肢)・突発性難聴などである。
  • 片側顔面けいれんは顔面神経の異常興奮であり、交感神経遮断では改善しないため適応外である。
  • 重要用語: 星状神経節ブロック, 交感神経遮断, 片側顔面けいれん, ボツリヌス毒素注射 を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 星状神経節ブロックの適応 作用機序
末梢性顔面神経麻痺 適応あり 血流改善・浮腫軽減
帯状疱疹後神経痛 適応あり 血流改善・鎮痛
CRPS(上肢) 適応あり 交感神経遮断
突発性難聴 適応あり 内耳血流改善
片側顔面けいれん 適応なし 交感神経遮断では無効
解説画像
鍼灸 第13回(2005) 問題80|星状神経節ブロックの適応でないのはどれか。 解説図
鍼灸 第13回(2005) 問題80|星状神経節ブロックの適応でないのはどれか。
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