学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ C. 麻酔科 / Q1361

理由で解く 臨床医学各論

Q1361 その他の領域

出典:鍼灸 第13回(2005) 問題79
問題
脊髄麻酔で可能な手術はどれか。
選択肢
1 脳腫瘍摘出術
2 甲状腺全摘術
3 上腕骨骨折骨接合術
4 虫垂切除術
解答
正解4(虫垂切除術)
解説
✗ 1. 誤り
脳腫瘍摘出術
脳腫瘍摘出術は頭蓋内の手術であり、脊髄麻酔の適応範囲外である。全身麻酔(吸入麻酔または全静脈麻酔)が必要となる。
✗ 2. 誤り
甲状腺全摘術
甲状腺全摘術は頸部の手術であり、脊髄麻酔では到達できない。全身麻酔または頸神経叢ブロックが用いられる。気道に近い手術であるため全身麻酔が一般的である。
✗ 3. 誤り
上腕骨骨折骨接合術
上腕骨骨折骨接合術は上肢の手術であり、脊髄麻酔の適応範囲外である。全身麻酔または腕神経叢ブロック(斜角筋間法・鎖骨上法・腋窩法)が用いられる。
✓ 4. 正しい
虫垂切除術
虫垂切除術は下腹部の手術であり、脊髄麻酔(脊髄くも膜下麻酔)の適応範囲に含まれる。脊髄くも膜下麻酔は薬物投与部位が第2腰椎〜第1仙椎間に限定されるため、下腹部・会陰・下肢の手術に適する。鼠径ヘルニア修復術や帝王切開術なども脊髄麻酔で施行可能である。
ポイント
  • 脊髄麻酔(脊髄くも膜下麻酔)はクモ膜下腔に局所麻酔薬を注入し、第2腰椎~第1仙椎間に投与部位が限定される。
  • 適応は下腹部・会陰・下肢の手術であり、虫垂切除術・鼠径ヘルニア修復術・帝王切開術などが代表的。頭部・頸部・上肢の手術には適用できない。
  • 副作用として血圧低下(交感神経遮断による血管拡張)、呼吸抑制(胸神経・横隔神経の麻痺)、術後頭痛(髄液漏出)がある。
  • 重要用語: 脊髄くも膜下麻酔, 適応範囲(下半身), 腕神経叢ブロック を正確に理解しておくこと。
比較表
手術の種類 適応される麻酔法
脳腫瘍摘出術(頭部) 全身麻酔
甲状腺全摘術(頸部) 全身麻酔
上腕骨骨折手術(上肢) 全身麻酔、腕神経叢ブロック
虫垂切除術(下腹部) 脊髄くも膜下麻酔、全身麻酔
解説画像
鍼灸 第13回(2005) 問題79|脊髄麻酔で可能な手術はどれか。 解説図
鍼灸 第13回(2005) 問題79|脊髄麻酔で可能な手術はどれか。
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