学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ C. 麻酔科 / Q1362

理由で解く 臨床医学各論

Q1362 その他の領域

出典:あマ指 第14回(2006) 問題92
問題
全身麻酔はどれか。
選択肢
1 脊髄麻酔
2 静脈麻酔
3 表面麻酔
4 伝達麻酔
解答
正解2(静脈麻酔)
解説
✗ 1. 誤り
脊髄麻酔
脊髄麻酔(脊髄くも膜下麻酔)はくも膜下腔に局所麻酔薬を注入して脊髄神経を遮断する局所麻酔の一種であり、意識は保たれる。下腹部・会陰・下肢の手術に適する。
✓ 2. 正しい
静脈麻酔
静脈麻酔は麻酔薬を静脈内に投与し、血流にのって中枢神経に作用させて意識を消失させる全身麻酔法である。チオペンタール、プロポフォール、ケタミンなどが使用される。作用発現が速く(30秒以内)、全身麻酔の導入に広く用いられる。プロポフォールは蓄積性がなく麻酔の維持にも使用される。
✗ 3. 誤り
表面麻酔
表面麻酔は皮膚や粘膜に局所麻酔薬を塗布・噴霧して行う局所麻酔の一種である。意識には影響しない。内視鏡検査の前処置(含嗽法)や眼圧測定(滴下法)などに用いられる。
✗ 4. 誤り
伝達麻酔
伝達麻酔(神経ブロック)は特定の末梢神経に局所麻酔薬を注射して、その神経支配領域の感覚を遮断する局所麻酔の一種である。意識は保たれる。
ポイント
  • 全身麻酔は「吸入麻酔」と「静脈麻酔」に大別され、いずれも中枢神経に作用して意識を消失させる。
  • 局所麻酔は「脊髄くも膜下麻酔・硬膜外麻酔・表面麻酔・浸潤麻酔・伝達麻酔」に分類され、意識は保たれる。
  • 静脈麻酔薬の代表例: プロポフォール(蓄積性なし、導入・維持に使用)、チオペンタール(超短時間作用性、導入に使用、喘息禁忌)、ケタミン(解離性麻酔、鎮痛作用あり)。
  • 重要用語: 全身麻酔, 静脈麻酔, 局所麻酔, プロポフォール, チオペンタール を正確に理解しておくこと。
比較表
分類 麻酔法 意識 特徴
全身麻酔 吸入麻酔 消失 セボフルラン等を吸入
全身麻酔 静脈麻酔 消失 プロポフォール等を静注
局所麻酔 脊髄くも膜下麻酔 保持 クモ膜下腔に注入
局所麻酔 硬膜外麻酔 保持 硬膜外腔に注入
局所麻酔 伝達麻酔 保持 末梢神経に注射
局所麻酔 表面麻酔 保持 粘膜に塗布・噴霧
解説画像
あマ指 第14回(2006) 問題92|全身麻酔はどれか。 解説図
あマ指 第14回(2006) 問題92|全身麻酔はどれか。
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