学習トップ理由で解く 臨床医学各論第3章 ▸ C. 膵臓疾患 / Q0241

理由で解く 臨床医学各論

Q0241 肝・胆・膵疾患

出典:鍼灸 第13回(2005) 問題78
問題
膵癌について誤っている記述はどれか。
選択肢
1 膵腺房細胞から発生することが多い。
2 高齢の男性に多い。
3 血清腫瘍マーカーとしてCA19-9 を用いる。
4 膵頭部癌では閉塞性黄疸をきたしやすい。
解答
正解1(膵腺房細胞から発生することが多い。)
解説
✓ 1. 誤り
膵腺房細胞から発生することが多い。
膵癌の大部分は膵管上皮細胞から発生する膵管癌(腺癌)であり、膵腺房細胞からの発生は少ない。 膵管癌が約90%を占め、膵腺房細胞癌はまれな組織型である。 膵管上皮由来であることが膵癌の基本的知識として重要であり、頻出の出題ポイントである。
✗ 2.
高齢の男性に多い。
✗ 正しい。膵癌は60〜70歳代の高齢者に多く、男性にやや多い。 死因統計では男性の悪性腫瘍死因の上位に位置し、予後不良な癌の代表である。 危険因子としてアルコール、喫煙、糖尿病、慢性膵炎が知られている。
✗ 3.
血清腫瘍マーカーとしてCA19-9 を用いる。
✗ 正しい。CA19-9は膵癌の代表的な血清腫瘍マーカーであり、特異性が高い。 膵癌の診断や治療効果の判定、経過観察に広く用いられる。 CEAも補助的な腫瘍マーカーとして上昇することがある。
✗ 4.
膵頭部癌では閉塞性黄疸をきたしやすい。
✗ 正しい。膵頭部癌では総胆管が膵頭部を貫通しているため、腫瘍による圧迫・浸潤で閉塞性黄疸をきたしやすい。 膵頭部癌は比較的早期に黄疸が出現するため、他の部位の膵癌より発見されやすい。 クールボアジェ徴候(無痛性の胆嚢腫大と黄疸)がみられることもある。
ポイント
  • 膵癌の大部分(約90%)は膵管上皮由来の腺癌であり、膵腺房細胞由来ではない
  • 膵癌は高齢男性に多く、CA19-9が腫瘍マーカーとして有用。危険因子はアルコール、喫煙、糖尿病、慢性膵炎である
  • 膵頭部癌では総胆管圧迫による閉塞性黄疸が特徴的であり、クールボアジェ徴候を伴うことがある
  • 重要用語: 膵管癌, CA19-9, 閉塞性黄疸, クールボアジェ徴候 を正確に理解しておくこと。
比較表
膵癌の組織型 頻度 由来細胞 特徴
膵管癌(腺癌) 約90% 膵管上皮 最も多い、予後不良
膵腺房細胞癌 まれ 膵腺房細胞 リパーゼ過剰産生のことあり
膵内分泌腫瘍 まれ 膵島細胞 インスリノーマ、グルカゴノーマ等
解説画像
鍼灸 第13回(2005) 問題78|膵癌について誤っている記述はどれか。 解説図
鍼灸 第13回(2005) 問題78|膵癌について誤っている記述はどれか。
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