学習トップ理由で解く 臨床医学各論第3章 ▸ C. 膵臓疾患 / Q0240

理由で解く 臨床医学各論

Q0240 肝・胆・膵疾患

出典:鍼灸 第22回(2014) 問題62
問題
膵癌について正しいのはどれか。
選択肢
1 膵体部に好発する。
2 内分泌腫瘍が多い。
3 膵尾部癌では早期に症状が現れる。
4 CA19-9 は診断的価値が高い。
解答
正解4(CA19-9 は診断的価値が高い。)
解説
✗ 1. 誤り
膵体部に好発する。
膵癌は膵頭部に最も好発する(約60〜70%)。総胆管が膵頭部を貫通しているため、膵頭部癌では比較的早期に閉塞性黄疸が出現する。膵体部は好発部位ではない。
✗ 2. 誤り
内分泌腫瘍が多い。
膵癌の大部分は膵管上皮由来の腺癌(外分泌腺由来)であり、全体の約90%以上を占める。インスリノーマやグルカゴノーマなどの内分泌腫瘍(膵神経内分泌腫瘍)はまれである。
✗ 3. 誤り
膵尾部癌では早期に症状が現れる。
膵尾部癌は総胆管から離れた位置にあるため、閉塞性黄疸が生じにくい。そのため無症状のまま進行しやすく、発見時にはすでに進行癌であることが多い。早期発見が最も困難な部位である。
✓ 4. 正しい
CA19-9 は診断的価値が高い。
CA19-9は膵癌の血清腫瘍マーカーとして特異性が高く、診断的価値が高い。膵癌の診断や治療効果判定、経過観察に広く用いられている。CEAも上昇することがあるが、CA19-9の方がより膵癌に対する特異性が高い。膵癌の危険因子としてアルコール、喫煙、糖尿病、慢性膵炎がある。
ポイント
  • 膵癌は膵頭部に好発し、膵管上皮由来の腺癌が大部分を占める
  • 膵頭部癌では閉塞性黄疸が早期に出現するが、膵体部・膵尾部癌は無症状で進行しやすい
  • 膵癌は予後が極めて不良であり、5年生存率は全癌中最低レベルである
  • 重要用語: CA19-9、膵頭部癌、閉塞性黄疸、膵管腺癌 を正確に理解しておくこと。
比較表
膵癌の発生部位 頻度 特徴
膵頭部 最多(60〜70%) 閉塞性黄疸が早期に出現
膵体部 中程度 症状出現が遅い
膵尾部 少ない 黄疸が出にくく発見が遅れる
解説画像
鍼灸 第22回(2014) 問題62|膵癌について正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第22回(2014) 問題62|膵癌について正しいのはどれか。
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