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理由で解く 臨床医学各論

Q0788 整形外科疾患

出典:あマ指 第17回(2009) 問題74
問題
「50歳の男性。1か月前から右上腕と手背の橈側にしびれ感と痛みがある。右上肢に脱力感があり肩も挙上しにくい。近医にての診断を受けた。」この症例に行うテストで適切なのはどれか。
選択肢
1 ジャクソンテスト
2 ライトテスト
3 ヤーガソンテスト
4 ボンネットテスト
解答
正解1(ジャクソンテスト)
解説
✓ 1. 正しい
ジャクソンテスト
ジャクソンテストは頸椎神経根症の代表的な検査法であり、本症例に最も適切である。 座位で頭部を後屈させ上から軸圧を加える検査で、椎間孔が狭窄されて神経根が圧迫されると患側上肢に痛みやしびれが放散する。右上腕と手背橈側のしびれ・痛み、上肢脱力、肩挙上困難はC5-C6神経根の障害を示唆し、頸椎症性神経根症が考えられる。
✗ 2. 誤り
ライトテスト
ライトテストは胸郭出口症候群(過外転症候群)の検査法であり、頸椎神経根症の検査としては不適切である。 上肢を外転・外旋位にして橈骨動脈の拍動減弱や消失を確認する検査である。
✗ 3. 誤り
ヤーガソンテスト
ヤーガソンテストは上腕二頭筋長頭腱炎の検査法であり、神経根症状の評価には用いない。 前腕回外に抵抗を加えて結節間溝部の疼痛を誘発する検査である。
✗ 4. 誤り
ボンネットテスト
ボンネットテストは梨状筋症候群の検査法であり、下肢の疾患に対する検査で頸椎疾患には不適切である。 股関節屈曲・内旋・内転で梨状筋を伸張し、坐骨神経痛の再現を確認する検査である。
ポイント
  • 右上腕と手背橈側のしびれ・痛み、上肢脱力、肩挙上困難はC5-C6神経根障害を示唆し、頸椎症性神経根症が考えられる
  • ジャクソンテストは頸椎の椎間孔圧迫テストで、スパーリングテストとともに頸椎神経根症の診断に有用である
  • 各徒手検査と対象疾患の組合せ(ライト=胸郭出口、ヤーガソン=長頭腱炎、ボンネット=梨状筋)を整理して覚える
  • 重要用語: ジャクソンテスト, 頸椎症性神経根症, C5-C6, スパーリングテスト を正確に理解しておくこと。
比較表
徒手検査 対象疾患 検査手技の概要
ジャクソンテスト 頸椎神経根症 頭部後屈+軸圧で上肢放散痛を確認
スパーリングテスト 頸椎神経根症 頭部患側側屈・後屈+軸圧
ライトテスト 胸郭出口症候群 上肢外転・外旋で脈拍減弱を確認
ヤーガソンテスト 上腕二頭筋長頭腱炎 前腕回外抵抗で結節間溝部痛を誘発
ボンネットテスト 梨状筋症候群 股関節屈曲・内旋で坐骨神経痛を確認
解説画像
あマ指 第17回(2009) 問題74|「50歳の男性。1か月前から右上腕と手背の橈側にしびれ感と痛みがある。右上肢に脱力感があり肩も挙上しにくい。近医にての診断を受けた。」この症例に行うテストで適切なのはどれか。 解説図
あマ指 第17回(2009) 問題74|「50歳の男性。1か月前から右上腕と手背の橈側にしびれ感と痛みがある。右上肢に脱力感があり肩も挙上しにくい。近医にての診断を受けた。」この症例に行うテストで適切なのはどれか。
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