学習トップ理由で解く 臨床医学各論第8章 ▸ C. 骨代謝性疾患・骨腫瘍 / Q0683

理由で解く 臨床医学各論

Q0683 整形外科疾患

出典:あマ指 第26回(2018) 問題56
問題
骨腫瘍と好発時期の組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 ユーイング肉腫 ― 老年期
2 孤立性骨嚢腫 ― 壮年期
3 多発性骨髄腫 ― 青年期
4 骨肉腫 ― 成長期
解答
正解4(骨肉腫――――――――成長期)
解説
✗ 1. 誤り
ユーイング肉腫 ― 老年期
ユーイング(Ewing)肉腫は5〜15歳の小児・若年者に好発する悪性骨腫瘍であり、老年期ではない。長管骨の骨幹部に発生し、X線上では玉ねぎの皮様(onion peel)の層状骨膜反応が特徴的所見である。発熱やCRP上昇など炎症所見を伴うことがあり、骨髄炎との鑑別が問題となる。
✗ 2. 誤り
孤立性骨嚢腫 ― 壮年期
孤立性骨嚢腫(単純性骨嚢腫)は小児期(5〜15歳頃)に好発する良性の腫瘍類似疾患であり、壮年期ではない。上腕骨近位端や大腿骨近位端に多く発生し、病的骨折(骨折して初めて腫瘍が発見される)で発見されることが多い。
✗ 3. 誤り
多発性骨髄腫 ― 青年期
多発性骨髄腫は50〜70歳代の中高年〜高齢者に好発する造血器腫瘍であり、青年期ではない。骨破壊による打ち抜き像(パンチアウトレジョン)がX線上の特徴的所見であり、Bence Jones蛋白の尿中出現や高カルシウム血症を伴う。
✓ 4. 正しい
骨肉腫 ― 成長期
骨肉腫は10〜20歳代の成長期に好発する原発性悪性骨腫瘍である。特に15〜19歳にピークがあり、成長期に骨形成が活発な長管骨の骨幹端部(大腿骨遠位端・脛骨近位端)に発生しやすい。X線上でコッドマン三角やsunburst像が特徴的であり、ALP上昇を伴う。
ポイント
  • 骨肉腫=成長期(10〜20歳代)、Ewing肉腫=小児〜若年者、孤立性骨嚢腫=小児期、多発性骨髄腫=中高年〜高齢者と好発時期を整理する
  • 各腫瘍にはそれぞれ特徴的なX線所見がある:骨肉腫=sunburst像、Ewing肉腫=玉ねぎの皮様、多発性骨髄腫=打ち抜き像
  • Ewing肉腫は発熱やCRP上昇など炎症所見を呈するため、骨髄炎との鑑別が重要である
  • 重要用語: 骨腫瘍の好発時期 を正確に理解しておくこと。
比較表
骨腫瘍 好発時期 X線所見・特徴
骨肉腫 成長期(10〜20歳代) コッドマン三角・sunburst像
Ewing肉腫 小児〜若年者(5〜15歳) 玉ねぎの皮様骨膜反応
孤立性骨嚢腫 小児期(5〜15歳) 病的骨折で発見
多発性骨髄腫 中高年〜高齢者(50〜70歳代) 打ち抜き像
解説画像
あマ指 第26回(2018) 問題56|骨腫瘍と好発時期の組合せで正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第26回(2018) 問題56|骨腫瘍と好発時期の組合せで正しいのはどれか。
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