学習トップ理由で解く 臨床医学各論第8章 ▸ C. 骨代謝性疾患・骨腫瘍 / Q0684

理由で解く 臨床医学各論

Q0684 整形外科疾患

出典:あマ指 第27回(2019) 問題59
問題
骨肉腫について正しいのはどれか。
選択肢
1 好発年齢は60 歳代である。
2 初発症状は運動時痛が多い。
3 好発部位は手指骨である。
4 化学療法は行わない。
解答
正解2(初発症状は運動時痛が多い。)
解説
✗ 1. 誤り
好発年齢は60 歳代である。
骨肉腫の好発年齢は10〜20歳代の若年者であり、60歳代ではない。特に15〜19歳にピークがある。60歳代以降に多い骨の悪性腫瘍は転移性骨腫瘍や多発性骨髄腫であり、骨肉腫とは好発年齢層が大きく異なる。
✓ 2. 正しい
初発症状は運動時痛が多い。
骨肉腫の初発症状は運動時痛であることが多い。外傷を機に疼痛に気付くことも多いが、外傷そのものが原因ではない。疾患の進行とともに昼夜を問わない安静時の自発痛が出現し、やがて局所の熱感・腫脹・静脈怒張・跛行などを呈するようになる。
✗ 3. 誤り
好発部位は手指骨である。
骨肉腫の好発部位は大腿骨遠位端・脛骨近位端(膝関節周囲)の長管骨骨幹端であり、手指骨ではない。手指骨に好発する骨腫瘍は内軟骨腫(軟骨腫)であり、良性腫瘍に分類される。骨肉腫の好発部位を正確に把握しておくことが重要である。
✗ 4. 誤り
化学療法は行わない。
骨肉腫の治療では化学療法が極めて重要な役割を果たす。術前(約10週間)の化学療法で腫瘍を縮小させた後に手術を行い、術後(約1年間)も化学療法を継続する。この補助化学療法の導入により、5年生存率が10〜15%から60〜70%へと大幅に向上した。
ポイント
  • 骨肉腫の初発症状は運動時痛であり、進行すると安静時痛・腫脹・熱感へと症状が変化する
  • 好発年齢は10〜20歳代(60歳代ではない)、好発部位は膝関節周囲の骨幹端(手指骨ではない)
  • 化学療法は術前・術後に行われ、5年生存率の大幅な改善(10〜15% → 60〜70%)に寄与している
  • 重要用語: 骨肉腫の初発症状と化学療法 を正確に理解しておくこと。
比較表
骨肉腫の臨床像 内容
好発年齢 10〜20歳代(15〜19歳がピーク)
好発部位 膝関節周囲(大腿骨遠位端・脛骨近位端)の骨幹端
初発症状 運動時痛 → 進行で安静時痛・腫脹
X線所見 コッドマン三角・sunburst像
血液検査 ALP上昇
治療 術前化学療法 → 手術 → 術後化学療法
転移 肺転移が最多
解説画像
あマ指 第27回(2019) 問題59|骨肉腫について正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第27回(2019) 問題59|骨肉腫について正しいのはどれか。
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