学習トップ理由で解く 臨床医学各論第8章 ▸ B. 関節疾患 / Q0623

理由で解く 臨床医学各論

Q0623 整形外科疾患

出典:あマ指 第8回(2000) 問題85
問題
肩関節周囲炎について誤っているのはどれか。
選択肢
1 40~60 歳代に好発
2 夜間痛
3 関節包の拡大
4 結帯動作の制限
解答
正解3(関節包の拡大)
解説
✗ 1.
40~60 歳代に好発
✗ 正しい。肩関節周囲炎(五十肩)は50代を中心に40〜60歳代に好発する。 50代を中心として40代後半から60代前半にかけて発来するであり、男女差はない。好発年齢は国試頻出事項である。
✗ 2.
夜間痛
✗ 正しい。夜間痛は肩関節周囲炎の特徴的症状である。就寝中に患側を下にして寝ると痛みで目が覚めることが多い。 疼痛は寒冷によって増悪し、また、夜間に強くなる傾向があるであり、夜間痛の有無は診断上重要な所見となる。
✓ 3. 誤り
関節包の拡大
肩関節周囲炎では関節包は拡大ではなく拘縮(収縮・線維化・硬化)する。 関節包の炎症→線維化→拘縮の過程で関節腔は狭小化し、可動域制限をきたす。「関節包の拡大」という記述は誤りであり、関節包が拡大するのは関節水腫を伴う疾患である。
✗ 4.
結帯動作の制限
✗ 正しい。結帯動作(背中に手を回して帯を結ぶ動作=肩関節の内旋+伸展の複合運動)は関節包の拘縮による内旋制限により困難となる。 結髪動作(外転+外旋)とともに五十肩の代表的な運動制限であり、日常動作の制限度を評価する重要な指標である。
ポイント
  • 肩関節周囲炎では関節包は「拡大」ではなく「拘縮」し、関節腔は狭小化する
  • 関節腔が拡大するのは関節液貯留(関節水腫)を伴う疾患であり、五十肩とは異なる病態である
  • 五十肩の臨床的三徴は「夜間痛」「可動域制限(結帯・結髪動作困難)」「自然治癒傾向」である
  • 重要用語: 肩関節周囲炎・関節包拘縮・夜間痛・結帯動作・結髪動作 を正確に理解しておくこと。
解説画像
あマ指 第8回(2000) 問題85|肩関節周囲炎について誤っているのはどれか。 解説図
あマ指 第8回(2000) 問題85|肩関節周囲炎について誤っているのはどれか。
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