学習トップ理由で解く 臨床医学各論第2章 ▸ C. 胃・十二指腸疾患 / Q0136

理由で解く 臨床医学各論

Q0136 消化管疾患

出典:あマ指 第8回(2000) 問題84
問題
吐血の原因となる疾患はどれか。
選択肢
1 急性胃炎
2 急性腸炎
3 腸閉塞
4 潰瘍性大腸炎
解答
正解1(急性胃炎)
解説
✓ 1. 正しい
急性胃炎
急性胃炎は吐血の原因となる疾患である。急性胃炎では胃粘膜に急性のびらんや潰瘍が形成され、そこからの出血が吐血として現れる。胃は上部消化管に位置するため、出血は口から吐出されて吐血として現れる。
✗ 2. 誤り
急性腸炎
急性腸炎は腸管(小腸・大腸)の炎症であり、出血があった場合は下血(血便)として出現する。腸管は上部消化管ではないため、吐血の原因とはならない。「下痢、腹痛、悪心・嘔吐」が急性腸炎の症状に分類されている。
✗ 3. 誤り
腸閉塞
腸閉塞は腸管の通過障害であり、排便・排ガスの停止、腹痛、嘔吐、腹部膨満が主症状である。嘔吐は伴うが、出血による吐血の原因とはならない。腸閉塞による嘔吐の内容物は腸液・胆汁などであり血液ではない。
✗ 4. 誤り
潰瘍性大腸炎
潰瘍性大腸炎は大腸のびまん性炎症であり、出血は粘血便として肛門から排出される。大腸は下部消化管であるため、吐血ではなく下血として出現する。
ポイント
  • 吐血と下血の違い:出血部位が上部消化管(食道〜十二指腸)なら吐血、下部消化管(小腸〜大腸)なら下血
  • 吐血の原因:胃潰瘍、十二指腸潰瘍、急性胃炎(AGML)、食道静脈瘤破裂、マロリー・ワイス症候群、食道癌
  • 下血の原因:大腸癌、潰瘍性大腸炎、クローン病、大腸ポリープ、痔疾
  • 重要用語: 吐血、上部消化管出血、急性胃炎、下血、下部消化管出血 を正確に理解しておくこと。
比較表
項目 吐血 下血
出血部位 上部消化管(食道〜十二指腸) 下部消化管(小腸〜大腸)
排出経路 口腔から嘔吐 肛門から排泄
便の性状 タール便(黒色便)の場合あり 鮮血便・暗赤色便
代表的原因 胃潰瘍、急性胃炎、食道静脈瘤 大腸癌、潰瘍性大腸炎、痔疾
解説画像
あマ指 第8回(2000) 問題84|吐血の原因となる疾患はどれか。 解説図
あマ指 第8回(2000) 問題84|吐血の原因となる疾患はどれか。
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