学習トップ理由で解く 臨床医学各論第6章 ▸ C. 副腎疾患 / Q0503

理由で解く 臨床医学各論

Q0503 内分泌疾患

出典:あマ指 第14回(2006) 問題82
問題
基礎代謝率が亢進するのはどれか。
選択肢
1 シーハン症候群
2 巨人症
3 褐色細胞腫
4 クッシング症候群
解答
正解3(褐色細胞腫)
解説
✗ 1. 誤り
シーハン症候群
シーハン症候群は分娩時大量出血による下垂体前葉壊死であり、TSH低下から甲状腺ホルモン低下を生じるため基礎代謝はむしろ低下する。 ACTH低下による副腎皮質ホルモン低下も加わり、全身の代謝機能が全般的に低下する。
✗ 2. 誤り
巨人症
巨人症は骨端線閉鎖前の成長ホルモン過剰分泌による骨・軟部組織の過成長である。 成長ホルモン過剰は代謝に影響を与えるが、基礎代謝率の著明な亢進を示す代表疾患ではない。
✓ 3. 正しい
褐色細胞腫
褐色細胞腫は副腎髄質の腫瘍でカテコールアミン(アドレナリン・ノルアドレナリン)を過剰に産生する。 カテコールアミンは交感神経を刺激し、心拍数増加・血管収縮・糖代謝亢進・脂肪分解促進などの作用により基礎代謝率が著明に亢進する。 体重減少・発汗・頻脈・高血糖がみられ、甲状腺機能亢進症とともに基礎代謝亢進の代表的疾患である。
✗ 4. 誤り
クッシング症候群
クッシング症候群はコルチゾール過剰による疾患である。 中心性肥満・満月様顔貌・高血圧が主症状であり、基礎代謝率の著明な亢進は特徴的ではない。
ポイント
  • 基礎代謝率が亢進する代表的疾患は甲状腺機能亢進症(バセドウ病)と褐色細胞腫の2つを確実に覚える
  • 褐色細胞腫ではカテコールアミン過剰により交感神経が刺激され、代謝・循環が著しく亢進する
  • シーハン症候群は下垂体前葉機能低下のため代謝は低下方向に向かい、基礎代謝亢進とは逆である
  • 重要用語: 褐色細胞腫、カテコールアミン、基礎代謝亢進、バセドウ病 を正確に理解しておくこと。
解説画像
あマ指 第14回(2006) 問題82|基礎代謝率が亢進するのはどれか。 解説図
あマ指 第14回(2006) 問題82|基礎代謝率が亢進するのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 臨床医学各論
App Store入手