学習トップ理由で解く 臨床医学各論第8章 ▸ B. 関節疾患 / Q0659

理由で解く 臨床医学各論

Q0659 整形外科疾患

出典:あマ指 第14回(2006) 問題83
問題
いわゆる五十肩について誤っている記述はどれか。
選択肢
1 結帯動作が困難である。
2 夜間痛がある。
3 40~60 歳代に好発する。
4 治療にデゾー包帯を使う。
解答
正解4(治療にデゾー包帯を使う。)
解説
✗ 1.
結帯動作が困難である。
✗ 正しい。結帯動作(背中に手を回す動作)は内旋・内転の組み合わせで、五十肩で最も制限される動作の一つである。同様に結髪動作(頭の後ろに手を回す動作)も外旋・外転の制限により困難となる。
✗ 2.
夜間痛がある。
✗ 正しい。夜間痛は五十肩の特徴的症状であり、就寝中に肩の疼痛で覚醒することが多い。肩を下にした側臥位で増悪し、寒冷により痛みが強くなる傾向がある。
✗ 3.
40~60 歳代に好発する。
✗ 正しい。五十肩(肩関節周囲炎)は40〜60歳代に好発し、特に50歳代に多いため「五十肩」と呼ばれる。予後は良好で、疼痛期→拘縮期→回復期の3期を経て1〜1.5年で自然軽快することが多い。
✓ 4. 誤り
治療にデゾー包帯を使う。
デゾー包帯は鎖骨骨折や肩関節脱臼の固定に用いる三角巾固定法であり、五十肩の治療には使用しない。五十肩では長期固定は拘縮を助長するため禁忌であり、早期からのコッドマン体操(振り子運動)などの運動療法が治療の中心となる。
ポイント
  • 五十肩は疼痛期→拘縮期→回復期の3期を経て、1〜1.5年で自然軽快することが多く予後良好である
  • 結帯動作・結髪動作の制限と夜間痛が特徴的な症状である
  • 治療は運動療法(コッドマン体操)が中心であり、長期固定は拘縮を助長するため禁忌である
  • 重要用語: コッドマン体操, 結帯・結髪動作, 夜間痛 を正確に理解しておくこと。
解説画像
あマ指 第14回(2006) 問題83|いわゆる五十肩について誤っている記述はどれか。 解説図
あマ指 第14回(2006) 問題83|いわゆる五十肩について誤っている記述はどれか。
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