学習トップ理由で解く 臨床医学各論第4章 ▸ B. 閉塞性呼吸器疾患 / Q0326

理由で解く 臨床医学各論

Q0326 呼吸器疾患

出典:あマ指 第34回(2026) 問題51
問題
アトピー型気管支喘息で正しいのはどれか。
選択肢
1 小児の発症は少ない。
2 気道感染が原因である。
3 血液中の好酸球が増加する。
4 症状は夜間より日中に強い。
解答
正解3(血液中の好酸球が増加する)
解説
✗ 1. 誤り
小児の発症は少ない。
アトピー型気管支喘息は小児に多い。小児喘息の大部分(約80~90%)はアトピー型であり、ダニやハウスダストなどのアレルゲンに対するI型(即時型)アレルギー反応が原因である。 成人喘息では非アトピー型の割合が増加する。 小児の発症が「少ない」は明らかな誤りであり、むしろ小児に好発する疾患である。
✗ 2. 誤り
気道感染が原因である。
アトピー型気管支喘息の原因は気道感染ではなく、アレルゲン(ダニ・花粉・ハウスダスト・動物の毛など)に対するI型アレルギー反応である。 IgE抗体が関与し、肥満細胞からヒスタミンやロイコトリエンが放出されて気道の収縮・浮腫・粘液分泌を引き起こす。 気道感染は喘息発作の誘因にはなりうるが、原因ではない点を区別する。
✓ 3. 正しい
血液中の好酸球が増加する。
アトピー型気管支喘息では血液中の好酸球が増加する。 好酸球はアレルギー性炎症に関与する白血球であり、気道のアレルギー性炎症を反映して末梢血中に増加する。 血清IgE値の上昇も認められる。好酸球は気道の慢性炎症と気道リモデリングに重要な役割を果たす。
✗ 4. 誤り
症状は夜間より日中に強い。
気管支喘息の症状は夜間から早朝にかけて増悪する(夜間発作)。 副交感神経優位となる夜間に気道が収縮しやすくなるためである。 日中よりも夜間に呼吸困難や喘鳴が強くなるのが特徴的である。
ポイント
  • アトピー型喘息はI型アレルギーが原因で、小児に多い。血中好酸球・IgEが増加する。
  • 症状は夜間~早朝に増悪する(副交感神経優位)。日中より夜間に強い。
  • アレルゲン(ダニ・ハウスダスト等)が原因であり、気道感染は原因ではなく誘因である。
  • 重要用語: I型アレルギー, 好酸球増加, IgE上昇, 夜間発作 を正確に理解しておくこと。
比較表
項目 アトピー型 非アトピー型
好発年齢 小児に多い 成人に多い
原因 アレルゲン(I型アレルギー) 原因不明(感染等が誘因)
血清IgE 上昇 正常~軽度上昇
好酸球 増加 増加(程度は様々)
アレルゲン皮膚テスト 陽性 陰性
家族歴 あることが多い 少ない
解説画像
あマ指 第34回(2026) 問題51|アトピー型気管支喘息で正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第34回(2026) 問題51|アトピー型気管支喘息で正しいのはどれか。
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