学習トップ理由で解く 臨床医学各論第4章 ▸ B. 閉塞性呼吸器疾患 / Q0325

理由で解く 臨床医学各論

Q0325 呼吸器疾患

出典:鍼灸 第33回(2025) 問題55
問題
気管支喘息について正しいのはどれか。
選択肢
1 Ⅱ型アレルギーである。
2 拘束性換気障害をきたす。
3 発作は夜間や明け方に多い。
4 気管支拡張薬が治療の中心である。
解答
正解3(発作は夜間や明け方に多い。)
解説
✗ 1. 誤り
Ⅱ型アレルギーである。
気管支喘息はI型アレルギー(IgE介在性・即時型)であり、II型アレルギーではない。 II型アレルギーは細胞障害型であり、自己免疫性溶血性貧血や不適合輸血反応でみられる。 I型アレルギーではIgEが肥満細胞表面に結合し、アレルゲン再曝露でヒスタミン等が放出される。
✗ 2. 誤り
拘束性換気障害をきたす。
気管支喘息では閉塞性換気障害をきたすのであり、拘束性換気障害ではない。 気道の狭窄により呼気が困難となり、1秒率が低下する。 喘息では気道狭窄が可逆的であり、発作間欠期には肺機能が正常化することもある。
✓ 3. 正しい
発作は夜間や明け方に多い。
気管支喘息の発作は夜間や明け方に多く出現する。 副交感神経が優位となる夜間から早朝にかけて気道収縮が強まり、喘鳴・咳嗽・呼吸困難が出現しやすい。 コルチゾールの日内変動(早朝に最低値)も気道炎症の増悪に関与している。 就寝時よりも就寝後深夜から明け方に発作が出現するのが典型的である。
✗ 4. 誤り
気管支拡張薬が治療の中心である。
気管支喘息の治療の中心は吸入ステロイド薬(ICS)であり、気管支拡張薬ではない。 気管支拡張薬(短時間作用性β2刺激薬など)は発作時の対症療法(リリーバー)として使用する。 治療の中心薬と発作時頓用薬の違いは頻出の出題ポイントである。
ポイント
  • 気管支喘息の発作は夜間から明け方に多い。副交感神経優位とコルチゾール低下が関与する。
  • 気管支喘息はI型アレルギーであり、II型(細胞障害型)、III型(免疫複合体型)、IV型(遅延型)と区別する。
  • 気管支拡張薬は「発作時の頓用薬(リリーバー)」、吸入ステロイド薬は「長期管理薬(コントローラー)」という役割の違いを正確に区別する。
  • 重要用語: 夜間・明け方の発作, I型アレルギー, 吸入ステロイド薬, コントローラーとリリーバー を正確に理解しておくこと。
比較表
アレルギー型 名称 機序 代表疾患
I型 即時型 IgE介在 気管支喘息、アナフィラキシー
II型 細胞障害型 IgG/IgM 自己免疫性溶血性貧血、不適合輸血
III型 免疫複合体型 免疫複合体沈着 SLE、血清病
IV型 遅延型 T細胞介在 接触性皮膚炎、ツベルクリン反応
解説画像
鍼灸 第33回(2025) 問題55|気管支喘息について正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第33回(2025) 問題55|気管支喘息について正しいのはどれか。
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