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理由で解く 臨床医学各論

Q1312 リウマチ性疾患・膠原病

出典:鍼灸 第33回(2025) 問題56
問題
アナフィラキシーを最も起こしやすい疾患はどれか。
選択肢
1 血清病
2 食物アレルギー
3 アレルギー性鼻炎
4 アレルギー性接触皮膚炎
解答
正解2(食物アレルギー)
解説
✗ 1. 誤り
血清病
血清病はIII型アレルギー(免疫複合体型)であり、異種たんぱく質注射後に免疫複合体が組織に沈着して発症する。発熱・関節痛・蕁麻疹・リンパ節腫脹が症状で、アナフィラキシーとは機序が異なる。
✓ 2. 正しい
食物アレルギー
食物アレルギーはアナフィラキシーの最も多い原因である。食物摂取後に急速にI型アレルギー反応が全身性に進行し、蕁麻疹・呼吸困難(喉頭浮腫・気管支攣縮)・血圧低下・意識障害をきたしアナフィラキシーショックに至ることがある。乳幼児では卵・牛乳・大豆が三大アレルゲンであり、成長に伴い小麦・魚介類・そばなどの陽性率が高くなる。
✗ 3. 誤り
アレルギー性鼻炎
アレルギー性鼻炎はI型アレルギーであるが、症状は鼻腔粘膜に限局することが多く(くしゃみ・鼻水・鼻づまり)、全身性のアナフィラキシーに至ることは稀である。
✗ 4. 誤り
アレルギー性接触皮膚炎
アレルギー性接触皮膚炎はIV型アレルギー(遅延型)であり、感作T細胞が関与する局所の皮膚炎症反応である。IgEを介さないためアナフィラキシーの原因とはなりにくい。
ポイント
  • 食物アレルギーはアナフィラキシーの最も多い原因であり、重症例ではアナフィラキシーショックに至る
  • アナフィラキシーショックの第一選択治療はアドレナリン(エピネフリン)の筋肉注射である
  • アレルギーの型により全身反応のリスクが異なる:I型は全身性反応をきたしやすく、IV型は局所反応が主体
  • 重要用語: 食物アレルギー, アナフィラキシー, I型アレルギー, アドレナリン筋注, 三大アレルゲン を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 アレルギーの型 アナフィラキシーリスク 機序
食物アレルギー I型 高い IgE依存型、全身性に進行しやすい
アレルギー性鼻炎 I型 低い 局所反応が主体
血清病 III型 なし 免疫複合体沈着
接触性皮膚炎 IV型 なし 感作T細胞による局所反応
解説画像
鍼灸 第33回(2025) 問題56|アナフィラキシーを最も起こしやすい疾患はどれか。 解説図
鍼灸 第33回(2025) 問題56|アナフィラキシーを最も起こしやすい疾患はどれか。
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