学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ G. 耳鼻科疾患 / Q1463

理由で解く 臨床医学各論

Q1463 その他の領域

出典:あマ指 第34回(2026) 問題50
問題
伝音難聴をきたすのはどれか。
選択肢
1 薬剤性難聴
2 メニエール病
3 慢性中耳炎
4 突発性難聴
解答
正解3(慢性中耳炎)
解説
✗ 1. 誤り
薬剤性難聴
薬剤性難聴は感音難聴をきたす。アミノグリコシド系抗菌薬(ストレプトマイシンなど)、シスプラチン、ループ利尿薬などが内耳の有毛細胞を障害し、不可逆的な感音難聴を引き起こす。伝音系の障害は生じない。
✗ 2. 誤り
メニエール病
メニエール病は内リンパ水腫を病態とし、感音難聴をきたす。回転性めまい発作、感音難聴、耳鳴りの三主徴を反復する疾患であり、聴力検査では中・低音域の感音難聴を示す。伝音難聴ではない。
✓ 3. 正しい
慢性中耳炎
慢性中耳炎は伝音難聴をきたす代表的な疾患である。中耳腔の慢性炎症により鼓膜の穿孔や耳小骨連鎖の障害が生じ、外耳・中耳での音の伝達が障害される。伝音難聴では骨導聴力は正常で気導聴力が低下し、気骨導差が出現するのが特徴的所見である。
✗ 4. 誤り
突発性難聴
突発性難聴は内耳の障害による感音難聴をきたす。突然の一側性高度難聴が特徴で、原因不明であるが内耳の循環障害やウイルス感染が推定されている。早期のステロイド治療が有効である。
ポイント
  • 伝音難聴は外耳・中耳の障害で生じ、慢性中耳炎・耳硬化症・鼓膜穿孔などが原因であり、気骨導差が出現する。
  • 感音難聴は内耳・聴神経の障害で生じ、薬剤性難聴・メニエール病・突発性難聴・老人性難聴が原因である。
  • 伝音難聴は治療可能なことが多いが、感音難聴は不可逆的なことが多い点も重要な違いである。
  • 重要用語: 伝音難聴、感音難聴、気骨導差、慢性中耳炎 を正確に理解しておくこと。
比較表
分類 障害部位 代表疾患 特徴
伝音難聴 外耳・中耳 慢性中耳炎、耳硬化症 気骨導差あり、治療可能なことが多い
感音難聴 内耳・聴神経 メニエール病、突発性難聴、薬剤性 気骨導差なし、不可逆的なことが多い
解説画像
あマ指 第34回(2026) 問題50|伝音難聴をきたすのはどれか。 解説図
あマ指 第34回(2026) 問題50|伝音難聴をきたすのはどれか。
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