学習トップ理由で解く 臨床医学各論第4章 ▸ B. 閉塞性呼吸器疾患 / Q0309

理由で解く 臨床医学各論

Q0309 呼吸器疾患

出典:あマ指 第22回(2014) 問題71
問題
気管支喘息について正しいのはどれか。
選択肢
1 III 型アレルギーである。
2 室内アレルゲンが原因となる。
3 発作は日中に多い。
4 拘束性換気障害をきたす。
解答
正解2(室内アレルゲンが原因となる。)
解説
✗ 1. 誤り
III 型アレルギーである。
気管支喘息のアトピー型はIgEを介するI型(即時型)アレルギーであり、III型アレルギーではない。 III型アレルギーは免疫複合体型であり、全身性エリテマトーデスや血清病でみられる。
✓ 2. 正しい
室内アレルゲンが原因となる。
気管支喘息の原因抗原として、ダニ、ほこり(ハウスダスト)、カビ、ペットなどの室内アレルゲンが重要である。 小児の90%、成人の60%がアトピー性素因を有し、これらのアレルゲンに対するIgE抗体が産生される。 室内環境の整備(ダニ対策、換気、ペットとの接触回避など)が予防・管理において重要となる。
✗ 3. 誤り
発作は日中に多い。
喘息発作は日中よりも夜間(特に深夜から明け方)に多く出現する。 副交感神経が優位となる夜間に気道収縮が増強するためである。
✗ 4. 誤り
拘束性換気障害をきたす。
気管支喘息では気道狭窄による閉塞性換気障害(1秒率の低下)をきたすのであり、拘束性換気障害ではない。 拘束性換気障害は間質性肺炎や肺線維症でみられる。
ポイント
  • 気管支喘息はI型アレルギー(即時型、IgEを介する)に分類され、室内アレルゲン(ダニ、ほこり、カビ、ペット)が重要な原因抗原である。III型やIV型と混同しないこと。
  • 発作は夜間に多く、閉塞性換気障害(拘束性ではない)をきたす。これらの誤り選択肢パターンは繰り返し出題される。
  • アトピー型は小児の約90%、成人の約60%を占め、血清IgE高値や好酸球増多を示す。非アトピー型は成人に多く、原因抗原が特定できない。
  • 重要用語: I型アレルギー, IgE, 室内アレルゲン, 好酸球増多 を正確に理解しておくこと。
比較表
アレルギーの型 名称 関与する抗体 代表疾患
I型 即時型 IgE 気管支喘息、アナフィラキシー
II型 細胞障害型 IgG, IgM 自己免疫性溶血性貧血
III型 免疫複合体型 IgG SLE、血清病
IV型 遅延型 T細胞 接触性皮膚炎、ツベルクリン反応
解説画像
あマ指 第22回(2014) 問題71|気管支喘息について正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第22回(2014) 問題71|気管支喘息について正しいのはどれか。
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